木は燃えます。コンクリートと鉄は燃えません。ゆえに木は火に弱い…でしょうか。
建物から見た耐火性能で一番大切なことは、「中にいる人が逃げ出すまで、建物がくずれない」ということです。木は260℃くらいになると可燃性のガスが発生し、木に火が燃え移った状態になります。
断面の大きい柱や梁をみたとき、その表面が燃えて炭化し灰になるわけですが、そのスピードは毎分0.7mmです。30分でも21mmです。
部材の強度にその分の余裕があれば30分の間に逃げ出せるわけです。通常はかなり安全率を見て部材を決めるので、よほどのことがない限り逃げることができるはずです。
何よりも、逃げ道を確保しておくことが大切になるでしょう。