2018年05月

vol.85 (2018/5月)

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省エネ対策 2020年基準ってどういうもの?

日本では2020年までに新しく建てる住宅で省エネ基準を義務化することに決まりました。これまでは努力義務だった住宅の省エネが、すべての新築住宅で義務化することで住宅そのもののエネルギー消費量を抑え、快適で長持ちする家を作っていこうというものです。 

1999年に定められた次世代省エネ基準は、建物の開口部(窓やドア)や壁・天井などの断熱性能で判断していました。2013年の改正省エネ基準では、建物外皮の断熱性能に加えて「一次エネルギー消費量」も判断の基準に加えられることになりました。

「一次エネルギー消費量」とは、建物で使われる冷暖房、給湯、照明、換気設備、家電などの設備機器のエネルギーを一次エネルギーの熱量に換算したものになります。そこから床面積に応じて設定された標準的な一次エネルギー消費量を計算します。新築住宅の設計時も一次エネルギー消費量が国の改正省エネ基準による一次エネルギー消費量より低いことが2020年以降義務化されるわけです。

今後、工務店は建物の断熱性能だけでなく、設備機器のエネルギー性能を含めて設計することが求められているため、暮らしのエネルギーに関する総合的な知識と技術が求められます。当社では環境省の「うちエコ診断士」や野池学校などで住宅の省エネについて学びを積んでいるので、来るべき時代の省エネへの対応を進めています。2020年以降の省エネ住宅についてどんなご相談でもお気軽にお寄せください。 

なんでも情報局

コットンの種まき

インテリアに飾ったり、ブーケに差し込むとホワッとあたたかい気持ちになるコットン。 
実は日本でも綿花を育てることができます。5月がちょうど種まきの時期で、丁寧に育てると8-9月に収穫できます。

コットンは植えてから1週間ほどで発芽して可愛らしい双葉がぐんぐん伸びていきます。7月には黄色く可憐な花を咲かせます。コットンはアオイ科でオクラの花の仲間なのです。花が枯れた後、8月から9月にかけてふっくらと実をつけて、じっと待っているとコットンボールがはじけて収穫できます。
 

日本の在来種、和綿を取り扱っているところがあるので、見かけたらぜひ育ててみてください。オーガニックコットンならばいちど育てた種を植えて、繰り返し種を取り育てることもできますよ。 

  

2018年03月

vol.84 (2018/3月)

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防災を考える。

毎年3月になると東日本大震災の衝撃を思い出し、改めて日頃からの防災が大切であると気を引き締めます。 
2011年3月に起きた東日本大震災は、海溝のズレによって起こるプレート型地震で、被災地が広範囲にわたりました。津波の災害があまりに甚大で、死者のほとんどが溺死か津波とともに押し寄せてきた瓦礫による圧死や損傷死でした。

地震の揺れによる建物の倒壊や落下などによる直接死は100人以下と推計され、東京や神奈川を含む関東地方での死者は61名に登ります。実は関東地方も被災地であると言う事実を忘れてはならないと思います。 

一方1995年1月に起こった阪神淡路大震災は、神戸市を中心に局地的な被害をもたらしました。電車でわずか30分ほどの大阪市はほぼ平常通り稼働しているのに、神戸市との落差に驚きました。死者が6,435名のうち9割以上が建物の倒壊や家具の落下などによる圧死でした。

1981年の建築基準法改正後の「新耐震基準」の建物であっても、住宅内の耐力壁の配置バランスが悪ければ建物は崩れる可能性があるとして、2000年に住宅の耐震基準が強化されました。 

東京では今後30年以内に70%の確率で直下型の大地震が起こるとされており、マグニチュード7クラスの地震の場合、死者が最大で2万3000人に上ると想定されます。いつ私たち自身が被災者になるともしれない状況下で、「まずは死なない」「その後数日生き延びる」「数年にわたる復興を生き抜く」というフェーズに分けて備えていかねばなりません。「まずは死なない」ための耐震について、いつでも当社にご相談ください。

なんでも情報局

とってもエコ!な保湿調理

皆さんは保湿調理という調理法をご存知ですか?
ステンレスの内鍋で具材を下ごしらえして、短時間煮たら火からおろして、それを真空保湿の外鍋に入れて保存しておくだけ。

例えば朝のうちにポトフやおでんの具材を入れて軽く火にかけ、沸騰したら外鍋に移しておけば、夕方に戻ったときにトロトロ、ホクホクの状態に仕上がっている・・というものです。
つまり火をほとんど使わず煮崩れや煮詰まりがないのです。とっても便利な保湿調理、おすすめです。

  

2018年01月

vol.83 (2018/1月)

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新年あけましておめでとうございます。

大丸建設の創業は記録に残らずはっきりしておりませんが、明治初期に天才宮大工と言われた石黒善太郎を祖にもちます。初代の後を継いだ石黒仙太郎は高級木造建築を専門とし、高い技術で聞こえた大工だったそうです。東京隅田河畔の東堂伯爵邸(大正12年9月の関東大震災で焼失)や飛鳥文吉邸など、有名な邸宅の建築に関わりました。

第3代の石黒善次郎が昭和初期に大丸建設の母体となる石黒組を設立しました。木造の注文住宅を中心とした建設事業として昭和36年には株式会社大丸建設を創設。店舗やアパート等業務を拡大し、稲城市の工務店として根付いていきます。

昭和55年には朝日新聞広告局協賛の「協同組合匠の会」に入会します。昭和58年には4代目の石黒善弥が社長に就任。平成11年には3代目の甥にあたる安田昭が5代目社長を引継ぎます。平成15年に「チルチンびと地域主義工務店の会」に入会し、隣の木造住宅を社の基本コンセプトに据え今に至ります。

平成31年5月に日本の元号も次世代に引き継がれます。大丸建設も社長の安田昭が次世代への継承の準備をしています。6代目就任予定の専務安田佳正と、会社の経理を支える常務安田博昭を中心に体制を整えております。

地域工務店としてさらに次の世代まで家業を伝えていけるよう、健全な経営で長くお客様と良好な関係を築いていくべく努力して参ります。今年もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。 

平成30年 元旦 大丸建設社員一同

なんでも情報局

おせち料理のいわれ

 

お正月に囲むおせち料理。期限は平安時代にあると言われています。五節句等の節日(せちにち)に神様に料理を供し、宴を開いた行事が庶民に広がり、江戸時代に今の形になったと言われています。 

最も重要な正月のおせち料理が最も豪華で「めでたさを重ねる」と言う意味で重箱に詰められます。
一の重は祝い肴と口取りで、黒豆、田作り、キントン、数の子、蒲鉾など。
二の重は海老など縁起のいい海の幸を中心に焼き物を詰めます。
三の重は煮物です。お煮しめや蓮根など山の幸が中心です。
与の重は酢の物や和え物。

五の重は空っぽにして、神様からの福を詰めます。

   

2017年11月

vol.82 (2017/11月)

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ZEH(ゼッチ)って何?

住宅業界では、ZEH(ゼッチ)というキーワードがトレンドになっています。ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、住宅の一次エネルギー消費量がネット(正味)で概ねゼロになる住宅という意味です。ゼロエネ住宅などと言われることもあります。

ざっくり言うと高断熱にして住宅の消費エネルギー量を抑え、太陽光発電で創エネして最終的にエネルギー収支がゼロになればZEH(ゼッチ)と言えます。

ZEH(ゼッチ)のポイントは以下の4点。

  • 高断熱で省エネ性能が高い躯体であること
  • 太陽光発電設備が搭載されていること
  • 家電の消費エネルギー効率が良いこと
  • 家で使用しているエネルギー量が可視化されていること
  • 大丸建設は自然素材住宅を得意とする工務店で、うちエコ診断士でもあり、省エネの専門家でもあります。今後手がける新築住宅はZEH(ゼッチ)を目指し、住宅のエネルギー量の見える化を進め、お客様の暮らし方も含めて地球環境に配慮した暮らしやすい住まいをつくっていきます。

    なんでも情報局

    繰り返し使える!エコな「あずきカイロ」

    寒さも本格化しカイロが手放せなくなってきましたね。簡単に作れる「あずきカイロ」が今、大人気です!

    準備するのは綿や麻など自然素材の布と糸、あずきだけ。自分の好みの大きさに布を縫いあわせて小豆を入れて、残りの一片を縫い綴じるだけです。手ぬぐいなどが通気性も良く適していますよ。

    出来上がったカイロは30秒から1分程度電子レンジで温めます。長く温めると豆が破裂するので、初めは少なめの時間から試してください。温めると小豆に含まれる水分が水蒸気となって出てきて、体の深部まで温めてくれますよ。 

     

    2017年09月

    vol.81 (2017/9月)

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    あなたの家の耐震性、OK? NG?
    それともグレーゾーン??

    大丸建設の専務安田佳正は一級建築士で、東京都の応急危険度判定員、木造耐震資格者として、国交省の耐震診断講習会の講師を務めるなどの実績があります。稲城市の耐震診断の登録事業者として、助成制度が始まった平成17年から数多くの耐震診断と耐震改修を手がけてきました。

    昭和56年の建築基準法改正では、建物を支える壁の量の規定ができましたが、残念ながらそれ以前に建てられた家で壁の量が足りているものはほとんどなく、地震が起こったときに倒壊や半壊の不安があります。そのため地方自治体による補助制度を利用して耐震診断や耐震リフォームを行うことができます。足りない壁を耐力壁で補強したり、筋交いを渡したりして、必要な壁量を確保します。また屋根を瓦からガリバリウム鋼板などに葺き替えて軽くすることで少ない壁量とバランスをとり、建物そのものにかかる負荷を軽くすることも有効です。

    では、昭和56年以降に建てられた家なら安全と言えるのでしょうか? 
    答えはブー!です。全体の壁量は足りていても、壁の配置バランスが悪く、日光が入る南面には大きな窓を開けて開放的にする代わりに、北側に壁を集中させて壁量だけを確保するような住まいが増えてしまったのです。

    そこで平成12年にまた建築基準法の一部が改正され、地震に耐えるための壁量のバランスを考慮すべきことが基準として設けられたのです。しかし昭和52年から平成12年までに建てられた木造住宅には耐震診断の補助金が利用できません。耐震のグレーゾーンの時期に建てられ、建物の東西南北で壁の量が偏っているなど、不安に感じたら大丸建設までお気軽にご相談ください。

    なんでも情報局

    実は万能「セスキ炭酸ソーダ」

    最近家庭の洗剤として注目を集めている「セスキ炭酸ソーダ」。重曹よりも水に溶けやすく、さらにアルカリ度が高いため、キッチンの油汚れや換気扇の頑固な汚れ、プラスチック製品のベタつき等に高い洗浄力を発揮します。
     

    また皮脂や血液、トマトソースやカレーソースなどが付着した衣類や布巾などの洗濯にも使えて、つけ置き洗いでスッキリきれいになります。水で溶かしたものは素手で触れてもそれほど肌荒れしない(重曹水のようにぬるぬるします。肌が敏感な方はゴム手袋をしてください)ので、常備しておいて日常的に使いましょう。

    水1リットルに対して小さじ1程度のセスキ炭酸ソーダを溶かして使います。スプレイに入れてキッチンに置いておけば、すぐに使えて助かります。洗濯等には半日つけ置きすれば汚れがスルスル浮いてきますよ。東急ハンズなどで粉が袋に入って売っています。ぜひ試してみてください。

    2017年07月

    vol.80 (2017/7月)

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    木材自給率が回復してきました。

    大丸建設では、日本が古来より培ってきた木造住宅の建築文化を後世につないでいこうと、国産の木材を産地から直送してもらい、さらに自然素材を多用した住まいを手がけています。 

    国産材を使うことで、日本の一次産業である林業を活性化し、森林が持つ水源涵養(かんよう)機能や景観の保全、CO2の固定化による温室効果ガスの削減などに貢献できます。

    日本の木材自給率は昭和30年の木材の貿易自由化により激減し、20年前には20%を切るほどに低迷していました。さすがにこれでは日本の林業が衰退し、山林を適切に維持できないと国を挙げて国産材の普及促進が行われました。こうした成果もあり、平成26年の木材自給率は31.2%となり、昭和63年度より26年ぶりに30%台に回復しました。

    日本の国土の面積は3,779万平方メートルで、そのうち森林は約2,500万平方メートルと、国土の約66%が森林という世界屈指の森林国です。(1位が北欧のスウェーデン、フィンランド。日本は次いで3位です) 
    日本の森林のうち5割が天然林。4割が人工林。その他が1割です。日本の森林面積はこの40年ほとんど変わっていませんが、森林蓄積(木の幹の体積)は年々増え続け、40年で23倍に増えているというデータも。
    森林資源の有効活用が国内産業の活性化につながります。 

    なんでも情報局

    昔ながらの蚊帳、見直してみませんか?


    夏も本番になり寝苦しい夜が続いています。熱帯夜だとつい冷房のスイッチを入れてしまう方もいるのでは? 窓を開け夜の風を取り込みたいですが、厄介な蚊まで誘い込むのは嫌ですよね・・・。

    ここ数年、昔ながらの蚊帳(かや)が見直されてきています。部屋の中央に麻やナイロンで編まれた蚊帳(かや)を吊し、蚊やムカデの侵入を防ぎます。ほどよく風を通し包まれているような安心感に安眠を誘う効果があるとも言われています。

    近年、デング熱やジカ熱など、蚊を媒介とする感染症のニュースを耳にする機会も増え、小さな子のとびひも心配です。薬剤フリーのナチュラルな蚊除け、注目です。