新築工事@町田市 レポート Vol.9  ~~窓の取り付け&外廻り~~

今日は、窓の取り付けから。

基本的には、予め窓の位置を確認して、窓台・マグサを取り付けてから外壁下地を貼っていきます。今回、外壁下地にはモイスを使います。

 

モイスは、自然素材の下地材で、地震や火災にも強く、またシロアリの被害を防いだり、吸放湿性があるため結露も防げるなどの特徴を持つ下地材です。

 

外壁下地のモイスを貼った後、その上に、透湿防水紙を貼っていきます。

先貼りしてから窓を取り付けていきます。

 

取り付けた窓の外廻りには両面の防水テープを貼り、透湿防水紙をかぶせます。

このとき、貼る順番も大事です。

 

 

 

 

さて、2回目の第三者機関の検査を終えました。何事もなく合格!

 

 

現場は引き続き、外周部の下地入れを進めつつ、電気屋さんに外壁貫通部分の孔開けをしてもらいます。

 

 

けっこう、たくさん孔開けますね。

貫通箇所には、換気扇や給気口が取り付いたり、エアコンの配管を通したりします。

断熱材を入れてから開けてしまうと、断熱・気密が欠損してしまうので、先に開けてスリーブ(管)を取り付けておくのです。

 

外廻りはひさしの下地を組んでいます。

新築工事@町田市 レポート Vol.8  ~~断熱材等~~

床下の配管が終わると、断熱材を敷きこみます。

 

 

上では、大工さんがトップライトの取付けを行ってます。

 

それが終わると、今度は屋根の通気層を確保する為の、通気スペーサーを取付けていきます。

 

 

↑この白いたまごのパックみたいなのがスペーサー

 

この隙間を通って、空気が流れます。

 

トップライトの取付けが終わると、屋根の2次防水であるルーフィングを敷いていきます。

 

↑壁と屋根が取合うところ、雨押えの部分は、ルーフィングの立上りが250mm以上あるか、その高さを確認します。

 

その他の確認事項として、継手・仕口等に図面の指示通りに金物が取り付けられているか、

 

 

 

耐力壁となる筋交、構造用面材が、適切に取り付けられているかをチェックします。

 

 

こうやって、書き出してみると、工程も多いですが、その度に検査・チェックをしているのだと実感します。

新築工事@町田市 レポート Vol.7  ~~設備工事~~

木工事と並行して、設備工事を進めます。

 

↑UBの追い焚き配管

UBの給排水給湯配管と同じように、基礎点検口の専用配管スペースを通して、断熱気密が欠損しないよう配管していきます。

 

今回、給湯器はエコキュートを採用。

給水・給湯配管は、ヘッダー式配管を採用しています。

ヘッダーと言うネットワークで言うハブ(hub)の様な器具から個々の水栓に直接配管していきます。

↑赤い管がお湯、青い管が水です。

この管可とう性があり曲げることができるので、極力継ぎ手を使わず配管できます。

 

この可とう管とヘッダーを組み合わせることで、水漏れの心配が減り、基本点検も、ヘッダーと水栓だけになるのでメンテナンス性に優れています。

↑此方は、冷暖房パネルのヘッダー

 

今回は、ことこと設計室・小林さんの勧めで、冷暖房設備にピーエスの(https://ps-group.co.jp/)「除湿型放射冷暖房PS HR-C」「放射暖房PS HRヒーター」を採用。

 

ラジエーター状になっているパネルに、冬場は、温水を循環させ放射熱で空間を暖め、夏場は、水を循環させ冷やし、且つ夏場の湿った空気をラジエーター表面で結露させることで除湿するというもの。

安定した快適な温熱環境をつくるそうです。

 

新築工事@町田市 レポート Vol.6  ~~木工事~~

屋根が出来上がって来ました。

屋根の骨組みである垂木には、幅45mmx高さ90mmの杉を使い、その軒先をあおり止めのビスで固定します。t94

 

 

↑化粧の上り梁

 

↑軒先の鼻隠し

 

↑ケラバの破風

 

↑破風と鼻隠しの取合い

 

構造材、羽柄材ともその木材は、山長商店(https://yamacho-net.co.jp/)さんの紀州・和歌山県産の無垢の杉(土台・大引き・通し柱は桧)を使用しています。

 

屋根の下地、仕上の化粧破風や鼻隠しも、同じ和歌山県産の無垢の杉材を使用しています。

 

垂木などは下地に使うにはもったいないような木目のきれいな材料です。

新築工事@町田市 レポート Vol.5  ~~建て方・上棟式~~

土台を敷き終えたら、足場を組んでいきます。本来は、土台敷きから「建て方」作業と言います。土台敷きから棟上げ(上棟)作業までが「建て方」です。

 

棟が上がりました。

 

↑幣串(へいごし、へいぐし)・幣束(へいそく)・御幣(ごへい・おんべい・おんべ)と書いたり、読んだりします。

表記の仕方、読み方がなぜいろいろあるかは不明なんだそう。

 

「上棟(じょうとう)」も、「棟上(むねあ)げ」や「建前(たてまえ)」と言いますね。

 

建築(建物)にまつわる言葉って難しいですね。

 

棟が立ち上がったら、上棟式を行います。

お施主様ご夫婦、棟梁の薄井大工、設計監理のことこと設計室の小林さんで四方固め。

棟梁に幣束を立ててもらいます。

 

昔は、この場で宴会をしていましたが、今は時節柄できないですね・・・

お施主様、上棟おめでとうございます!

新築工事@町田市 レポート Vol.4  ~~配管そして土台~~

基礎が出来上がると、続いては一回床下の先行配管です。

UBや玄関の土間は、床がない=床下の断熱材が入らないので、基礎を断熱しています。配管の廻りからも外気が入らないように配慮しています。

 

土台を敷く前に、基礎の高さを細かくチェックします。

基礎に土台を敷く位置(墨)を出して…

アンカーボルトの位置も確認

それを土台に墨付けして、

裏から孔をあけます

 

土台の基礎側に、ヒバ油を塗って防蟻性能を高めます。

土台は、それ自身が防虫作用を持っている、桧の4寸角を使っているので、防腐・防蟻処置は不要ですが大丸建設では、その桧にもヒバ油を塗布しています。

 

玄関やUB廻りには外気を遮断する気密パッキン、それ以外は床下を換気させるための通気スペーサーを基礎の上に敷いて…

 

土台を敷いていきます。

↑これが、スペーサーです。

 

土台と大引きを敷き終えたところです。

 

土台を敷き終えたら、足場を組みます。

次はいよいよ、建て方です!

新築工事@町田市 レポート Vol.3  ~~コンクリート~~

だいぶ間が開いてしまいましたが・・・工事はどんどん進んでいます。

本日のレポートは、コンクリート打設について。

配筋検査が終わって、いよいよコンクリートを流し込みます。

流し込む作業を、打込みまたは、打設と言います。

 

なぜ流し込む作業のことを、打ち込むや打設というのでしょうか?

それは、昔のコンクリートは柔らかくする材料もなく、固くて流し込むことが出来なかったため、型枠に入れるのに、たたいて、打ち込んで、突き固めていたからなんだそうです。文字通り、打ち込んでいたんですね。その言葉が今でも使われています。

 

現場にコンクリートが到着すると、まず、コンクリートの品質検査を行います。

検査項目は、①スランプ(固さ)、②空気量、③塩化物含有量、④強度です。

予定の品質がクリアされたら、いよいよ、コンクリートの打ち込みです。

 

 

 

ベタ基礎のコンクリート打設は、二回に分けて行います。

一回目は、建物の垂直荷重を地盤に伝えるための耐圧盤。その後、養生期間をとりつつ、立上りの型枠を組んでいきます。

この、コンクリートの養生期間は、気温なども関係しますが、JASS5(鉄筋コンクリート工事の標準仕様書)で住宅の基礎の場合、5日以上、または圧縮強度が10N/mm2に達したらと定められています。

 

また、型枠を外してはいけない期間も建築基準法で定められており、5日以上(5℃≦平均気温<15℃)または、圧縮強度が5N/mm2に達したら外せます。

 

さて、この圧縮強度、どうやって確かめると思いますか?

実は、打設前に、品質確認検査のために採取したコンクリートとは別に、強度を確認するためのテストピース(供試体)を採取しており、採取したテストピースは検査機関で保管されて、指定の日数で強度を測定します。(通常2回)

 

上の写真は、UB(ユニットバス)の基礎点検口です。

UBの廻りは建物の躯体との間に隙間がありますが、その空間に基礎の人通口(点検口)から外気が入ってこないようにするための(開閉式の)ふたを、あらかじめ基礎の立上りにセットします。

 

鉄筋やアンカーボルト、ホールダウンのかぶり(コンクリートが入る厚み)を確認し、型枠を組み終えたら、立上りコンクリートの打設です。

 

耐圧盤の時と同じように、品質のチェックとテストピースの採取をしてコンクリートを打設していきます。

 

 

立上り打設後は、養生期間を経て(今回は、型枠の存置期間を6日取ってから)型枠を外します。

基礎完成です!

新築工事@町田市 レポート Vol.2  ~~墨出しから基礎コンクリート~~

さてさて、続きのレポートです。墨出しからスタートですよ!

 

〈3/11 墨出し〉

墨出しと基礎外周の型枠設置

〈3/12・13 配筋〉

配筋とは、鉄筋を配置・組み立てることです。捨てコンにつけた墨と基礎の図面を基に、配筋していきます。

〈3/16 配筋完了~自主検査〉

配筋の太さや配置の間隔(ピッチ)等、図面の指示通り配置されているか、各ポイントを確認していきます。

写真は、ミズキラーという商品名の止水板。傾斜地に建つ建物なので、基礎の打ち継ぎの継ぎ目が地面に隠れてしまう場所が出てきます。(基礎のコンクリートは、耐水盤と立ち上がりの二回に分けて打ち込みます。)そこに雨が降って地面にしみこんだ雨水がコンクリートの継ぎ目からしみこんでくることが無いよう、その場所に止水板を埋め込みます。

ここで、自主検査を行います。ポイントは、鉄筋がコンクリートにしっかり覆われるよう、その隙間がちゃんとあるか、スペーサーの取り付け具合や寸法を見ます。また、ホールダウンアンカーの確認もこのときに。ホールダウンは、地震などの力が加わったとき、柱が浮き上がらないよう基礎につなぎ止めておく金物です。しっかりと基礎に埋め込んでおかないといけないので、その埋込深さが指定されています。

自主検査だけでなく、第三者機関による検査も受けます。これに合格しないと、次のコンクリート打設ができないのです。

厳しくチェックされております