【新築工事・千歳台の家】 外壁

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.6

 

耐力面材には、間伐材や未利用木材、解体材などの使用後の木材を利用したハイベストウッドを使用しています。

防蟻処理をしているところ。下の方だけですね。

この材料は他の耐力壁面材と比較して、透湿抵抗が低いので断熱材で使用する羊毛と併せて、外壁通気工法に適しています。

 

続いて、窓台(窓の下の補強材)・まぐさ(窓の上の補強材)を取付け、外壁の下地を貼っています。

 

そして、耐力壁、構造金物の取付けを確認して、

第三者機関の検査を受けます。もちろん合格!

検査後、雨仕舞の為に窓廻りの工事を進めていきます。

窓台に、先張防水りシートを取付けてから、

サッシを取り付けます。

 

外部は、両面防水テープを、窓の左右→窓の上の順に貼り、しっかりと透湿防水紙を止めていきます。

ここまでの工事の間、幸いにも天気に恵まれ、雨に降られませんでしたが、これでいつ雨が降っても大丈夫です。

 

透湿防水紙施工後は、外壁通気層を確保するため、通気胴縁を取り付けます。

今回は、縦使い(縦胴縁)です。

そして、その胴縁に巾90mm×厚12mmの木摺り板を使い、ラス板を組んでいきます。

次に、破風・鼻隠しを板金で巻き込んでいきます。

軒天(軒裏)を造る時、外壁左官用の防水紙を先に取付けて、後から貼る防水紙を差し込めるようにしておきます。

こんな風にです。

ラス板に防水紙を貼り、ラス網を取り付けます。これで、左官を塗る準備ができました。

写真のラス網は、波形ラスと言うメタルラスの一種を使ってます。

この後、左官工事に入ります。

【大規模リフォーム@調布】左官工事

大規模リフォーム@調布 vol.6

 

天井は、和紙クロスを施工しましたが、壁はエコ・クイーンという珪藻土を塗ります。

左官工事の途中。エコ・クイーンは、パテを使わず専用の下塗り材を全面に塗布します。

拡大したものは、こちら。ザラザラした感じです。

下地がしっかり乾いたら、仕上げのエコ・クィーンを塗ります。今回は、漆喰のようななめらかな仕上がりのNSRにしました。NSRの後の4が色番号です。

仕上げ塗りの様子。壁の模様が左官ならではでいいですよね。壁紙には出せない味です。

塗り終わりました。まだ乾ききっていないので色ムラがあります。乾けば均一な色になります。

【新築工事・千歳台の家】屋根&床下

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.5

 

前回、上棟したところから、レポートが止まってしまっていました。現場が大忙しで・・・(などと言い訳せずに、これからはちゃんと報告します!)

 

上棟も無事終わり、屋根にルーフィングを貼っているところです。ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。

ルーフィングが終わる前に雨が降ってしまうと、漏れてしまって大変! なので、天気予報も見ながら、急いで施工します。

ルーフィングを貼り終えたら、仕上げ材の屋根材を葺いていきます。今回は、ガルバリウム鋼板の屋根です。

 

屋根工事と同時進行で、一階床下の配管&配線工事を進めます。

配管&配線工事が終わると、床の断熱材の受けを入れていきます。こちらの受け材も、ヒバオイルで防蟻加工済みです。

断熱材を入れます。こちらのお家では、断熱材に羊毛(ウール)を採用しました。断熱効果が高く、調湿作用もあります。

こんなパックで、現場に届くんですよ!

断熱材施工後は、2階と同じように床下地として、ムクボードを敷きます。

屋根が出来て、床下地もできました。これから壁やその他、いろいろな工事に進んでいきます!

【大規模リフォーム@調布】和紙クロス

大規模リフォーム@調布 vol.5

 

離れの天井に選んだのは、土佐和紙です。

通常クロスや和紙を施工する際は、石膏ボードのジョイント部分やビス部分のみパテを掛けてから張ります。

でも、2枚目の画像で職人さんが貼っている部分ではない手前の部分が全面的に白っぽくなっているのが分かりますか?

これは、和紙を貼って頂く内田表具さんのやり方なのですが、今回は白っぽい和紙を選んだため、通常のパテだけだと張った後にパテの跡が出てしまう時がある(あくまでも時がある、出ない時、気にならない時もある)ので全面パテ(総パテ)を掛けてくれています。元々、石膏ボードの表面はベージュっぽい色をしていて(種類によってはピンクもありますが)そこにパテを掛けるとパテの跡は白くなります。この色の差が、和紙を張った後に目立つ時があるので総パテを掛けて全体的に同じ色にしておくことでパテの跡を隠すようにしています。

これが土佐和紙です。真っ白ではない、このニュアンスが素敵ですね。

気を遣って、しっかりと貼っていただきました!

【大規模リフォーム@調布】断熱しっかり

大規模リフォーム@調布 vol.4

 

今度は、母屋の解体後の様子です。

構造材はまだまだ丈夫で使えそうですね。

こんな立派な梁が出てきました!

お客様がこの梁を気に入ったので、隠さずに見せるように仕上げることにしました。

 

古い家なので、断熱材が入っておらず寒かったのですが、この機にしっかりと断熱材を入れます。

床下にも

壁にも。

 

そして、壁には下地を組みます。

趣のある土壁の外壁をの情緒を保つため、外はいじらず内側を変化させます。内側だけを壊すことができないので、多少部屋は狭くなってしまいますがこのように下地を組んで大壁工法(柱が隠れる工法)で仕上げます。

 

離れのキッチンでは、床をコルクタイルを貼っています。

コルクタイルを張る時は、使用する接着剤にもよりますが床面とコルクタイル床面の両方に接着剤を塗布して一定時間が経過した後に張り合わせます。(オープンタイムと言います)

オープンタイムの間、省スペースのためにコルクタイルを立てています。
ドミノみたいに倒してしまったら大変ですね(笑)

 

こちらの引戸は、廊下からリビングに入る引戸なのですが、改修前の物を再利用しています。


使える物を活かして使い続けるというのは、思い出も引き継いでいけるようで、素敵なことだなぁと感じます。

 

リフォーム工事なので、いろいろな工程が同時進行で進んでいきます。これからもお楽しみに!