2005年1月27日(木曜日)に「チルチンびと」編集長:山下武秀氏が読売新聞夕刊に掲載されました。 |
■ 本物の自然素材の家 |
私たち(株)大丸建設が本物の自然素材にこだわるようになったのは、「チルチンびと」編集長山下武秀氏との出会いが大きな理由のひとつだと思う。地球生活マガジン「チルチンびと」は、かねてより自然素材による家づくりやその中での生活について書き続けている雑誌である。
2003年6月山下氏の呼びかけにより、全国の自然素材にこだわりをもつ工務店が集い、「チルチンびと『地域主義工務店』の会」が設立しました。「チルチンびと『地域主義工務店』の会」とは、「チルチンびと」が提唱する「我々は『地域に根ざす木の家づくり』を通じて、地域循環型社会に貢献する工務店の組織です」の考えに基づき、産地の明らかな素材による設計者、工務店、大工、職人の顔が見える安心で良質な木の家づくりの実現を目指す団体です。 また、我々は「箱」としての家を提供するのではなく、「生活の場」としての家を提供し、お客様のよりよい生活を提供していけるような工務店を目指しています。住宅は、住んでいるお客様とともに成長をしていかなければならないと思います。それは、家族が増えたり、子供が成長していくなかで「間取りを組み替えられる」ような、その時々にあわせた家でなければならないと考えるからです。 「家を建てて(直して)からがお客様との本当のお付き合いの始まり」という弊社社長の考えもあります。生活の場である「家」が化学物質だらけの「家」では、そこに住まわれるお客様が安心して生活できるとは思えません。お客様が本当に安心して暮らしていただける「本物の自然素材」で「家」をつくっていきたいと考えます。 |
子供と環境問題ベースに「チルチンびと」編集長 山下武秀氏
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「戦後日本の住宅は暮らしの器という以上に、財産という意味合いが大きかった」と振り返る。当時は安く、早く、大量に住宅を供給する社会的なニーズが存在した。メーカーはプレハブ化や新建材の開発でコストを下げ、型にはまった住宅を売り出した。買い手も資産価値を考え、早めに購入した。住宅ジャーナリズムもまた「作る側の情報を紹介することで成り立ってきたところがある。」ところがバブルの崩壊が風向きを変えた。
資産形成としての住宅ではなく、質的な豊かさを備えた住まいを求める機運が生まれたという。人工的な素材だと、時を経ても木造住宅のような風合いが出るわけではない。逆にシックハウス症候群、つまり化学物質を含む建材の健康への影響が取り沙汰され始めた。 創刊二号目の特集「自然素材で五感に心地よい家をつくる」で、そのシックハウス症候群を取り上げた。ドイツの環境問題への取り組みを取材する一方、木や石、紙といった自然素材のよさに目を向けた。 いま流行りのリフォームについても「法的規制で建て替えられず、リフォームを考えるケースも多いが、古いものを大切にしながら住み続けることには、やはり意義がある」と最近も特集を組んだ。発売中の三十一号は特集「子供がのびのび育つ家」で、自然素材と五感の発達という問題を掘り下げた。 |
~中略~
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業界全般についても、自然素材の導入は一つのトレンドとなりつつある。 そこで昨年暮れ、同誌は別冊「本物の自然素材で家を建てるための本」を発行した。 メーカーに成分表示を要求し、応じた社の製品だけを載せている。 「自然素材」から「本物の自然素材」へ―健康・安全志向を一歩進めた別冊は、幸い好調に売れているという。 |
※2005年1月27日(木)読売新聞夕刊より掲載記事を転載