大規模リフォーム@調布 vol.13 最終回 建具のお話
厨房工事が終わり、工事としては一段落でしたが、締めくくりとして既存の建具の調整を行いました。古くなるとどうしても立て付けが悪くなり、動きが悪くなったりと使い憎くなってしまいますが、敷居滑りや戸車などを交換し、以前のようになめらかに動くようしていきます。
合わせて、こちらのお家では夏用建具が存在します。
葦戸(よしど)や簾戸(すど)などと呼ばれますが、障子の枠に、簾を組み込んだ感じの物です。
見るからに涼しげですね。
網戸が無かった時代に虫を避けつつ風通し良く涼しく住まう知恵だったのでしょう。現場監督も実際に見るのは初めてだったそう。
趣があって、外観にもマッチしています。
少し目隠しにもなりつつ、風を通す工夫が感じられますね。
そして、こちらは大阪障子と呼ばれる建具です。普段は障子が入っているのですが、障子の部分がケンドンになっていて、取り外し式なのです。
片側だけ外したものです。縦桟の格子になり、風が抜ける仕組みになっています。
今では滅多に見ることが出来ない、非常に貴重なものです。大切に使い続けていただきたいなと思っています。
縁側があるって素敵ですよね。
建具や梁など、古い物を最大限活かしたリフォームでしたので、趣はそのままです。
どこかの旅館を訪れたようです。
建具だけではなく、家具も大切に使い続けていらっしゃるお施主様。これからも大切に住みつづけていってくださると思うと、とても嬉しい気持ちになります。
これで、大規模リフォームの施工レポートはおしまいです。
引き続き、他の物件の施工レポートをお楽しみください!
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