vol.97【 合板って本当のところどうなの? 】

自然派の住宅雑誌「チルチンびと」ではシックハウスに対する厳しい基準を設け、合板を使わない住宅づくりを進めていました。 

当社も一時期合板ゼロの家づくりに取り組んでいた時期もありました。なぜご飯を使わなかったかと言うと、合板を接着する接着剤にシックハウスの原因物質と言われるホルムアルデヒドが含まれていたからです。 

今ではシックハウス対策で有害な化学物質を極力減らすようになり、その印は、F⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎といった形で表示されます(星が多いほど化学物質が少なくなります)。

同社ではご飯を使わない家づくりもできますが、お客様のご予算によって合板を使う場合でも、F⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎︎の建材を使うなどして、お客様の健康に配慮した家づくりをしています。  

vol.96【 ハザードマップとは? 】

国土地理院ホームページによると、ハザードマップとは「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で被災想定区域や避難場所、避難経路等の防災関係施設の位置などを表示した地図」 とされています。 

洪水時に浸水しやすい場所や、土砂災害の起こりやすい場所を把握することで、対策することができます。

「わがまちハザードマップ」で検索すると、全国のハザードマップを確認できます。

vol.95【 建築に縁起の良い日とは 】

現在、日本のカレンダーは「西暦」が主流ですが、月の満ち欠けに合わせた「旧暦」を併用する人がいたり、二十四節気や七十二候など季節の移り変わりを感じられる「和暦」もブームです。

昔、建築の世界では、日の吉凶を示す「六曜」や「十二直」で縁起を担ぐ風習がありました。結婚式に人気の「大安」は地鎮祭や上棟式に良いとされてきました。「天赦日(天が万物の罪を許す日)」や「一粒万倍日(1粒の稲もみが万倍にも実る日)」は最高に吉日とされています。

逆に「三隣亡」と呼ばれる日は、読んで字の如く建築には縁起が悪い日とされています。暦と建築の関係も、知るとなかなか面白いですね。  

vol.94【 シロアリ駆除の方法 】

万が一シロアリが発生してしまったら、早めの駆除が必要になります。

木部処理は、シロアリの餌になる木材部分に穴を開けてそこに薬剤を注入する方法です。

土壌処理は、シロアリの巣がある土の中に薬剤を散布します。

ベイト法はシロアリの巣の近くに毒餌を用意しておき、その餌を食べたシロアリが巣に帰り、毒を撒き散らす方法です。

vol.93【 屋根材あれこれ 】

当社で手がける屋根材は主にガリバリウム鋼板、カラーベスト、瓦です。
ガリバリウム鋼板は金属でできていて、材質自体が非常に軽いため、耐震性に優れています。 

カラーベストはスレート系と呼ばれ、岩を加工して仕上げた天然スレートや、セメントに繊維を混ぜた薄型化粧スレートがあります。
色もたくさんあり、軽量で安価です。 

瓦は粘土を焼成して釉薬(ゆうやく)を塗ったもので、耐熱性に優れています。
重量があるので、それに見合った耐震構造が必要です。それぞれメンテナンスの方法が異なりますのでご相談ください。
 

vol.92【 すだれも進化しています 】

梅雨が明ければ暑さ本番! 夏を快適に過ごすためには日射を遮蔽することが大切です。日本では古くから「すだれ」が使われていました。日差しを遮り、風を通し、視線も気にならないですね。 

最近では進化系のすだれとしてオーニングやシェードを取り入れる住宅も増えてきています。窓の上部から布状の素材を引っ掛けて、ブロックや手すりに固定します。 

UVカット効果のあるものや、シワになりにくい、雨に強い素材が使われています。  

vol.91【 リフォームとリノベーションの違い 】

近年住宅のリノベーションと言う言葉が広く知られるようになりました。
イノベーションとは中古住宅を取得して、内装や間取りなどを自由に変更して「つくりかえる」ことを意味します。リフォームは古くなった設備を更新したり、壁紙を張り替えるなど、原状回復・修繕・改修を指します。

リノベーションは、その家での暮らしそのものの価値を高める包括的な改修と言え、リフォームとは求めるものが異なってきます。当社ではリノベーションにも対応していますのでお気軽にご相談くださいね。 

vol.90【 家の顔「棟瓦」には実は隠れた機能が? 】

瓦葺きの宮子を見ると、堂々とした風格を感じますね。中でも河原屋根の頂上にある「棟瓦」は、家紋や装飾が施されていることが多く、まさにその家の「顔」といえます。

実は棟瓦には、機能面での役割もあります。三角屋根の頂上は結合部でもあり、雨の影響を受け易く雨漏りしやすい箇所でもあります。棟瓦があることで雨を受け流し、棟木に雨が侵入するのを防ぐことができるのです。 

vol.89【 大工さんが発祥?祭り衣装 】

お祭りなどのめでたい場所で、よく見る法被姿。これは江戸時代の大工さんが来ていた作業着をもとに、現代風にアレンジしたものと考えられています。 

鯉口のシャツを着て、股引を履いて、腹掛をして、地下足袋というのが基本スタイル。その上に法被を羽織って、帯を巻いて、腰に巾着袋を下げ、頭に手拭いを巻けば、すっかり大工さんファッションですね。

vol.88【 台風から家と命を守るために 】

2018年9月30日、日本列島を襲った台風24号は、首都圏にも甚大な被害をもたらしました。当社のOBのお客様にも少なからず影響がありました。 

屋根の棟が飛ばされたり、瓦や雨樋が飛んだ、アルミの塀が歪んだ、網戸が外れた、木が倒れた・・などの報告があり、私たちもその対応に追われました。 

気候変動の影響による異常気象で、特に夏場の台風、大雨、竜巻、トラックなどの被害が出るようになってきました。備えあれば憂いなしとは言いますが、築年数の経った家では、毎年夏前に家の点検をすることをお勧めします。

「家が人を傷つける」状況にならないためにも、できる備えはしておくべきです。 

vol.87【 家電の排熱に注目! 】

2018年の夏はとても暑く、エアコンなしでは過ごせないご家庭が多かったのではないでしょうか。

先日OBのお客様宅で「キッチンがとても暑くて特に冷蔵庫の外側が熱い・・」とご相談を受けました。聞けば購入後15年が経ちパッキンが古くなって冷気漏れなどが発生し、庫内が十分に冷えず、消費電力量が上がってしまったのだそうです。

これでは結果的に冷房しながら同じ室内でストーブを焚いているのと同じこと。買い替えナビ「しんきゅうさん」で消費電力量をチェックして、買い替えを検討してはいかがでしょうか。   

vol.86【 白熱球〜LED交換キャンペーン 】

東京都では2018年より「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」を行っています。2020年に住宅の省エネ基準が厳しくなることもあり、都内のエネルギー消費量の約3分の1が家庭のエネルギー消費を占めるので、省エネ化を進めるために、白熱球2個以上を地域の家電店に持参するとLED電球1個を提供するものです。 

東京都では60ワットの白熱電球100万個がLED電球に変わることで、年間約23.4億円の電気料金の削除、がLED電球に変わることで、年間約23.4億円の電気料金の削減、約4.4万tのCO2の削減効果があると試算されています。白熱球をお持ちの方はチャンスです!!  

vol.85【 パッシブ住宅って? 】

「パッシブ」という英語を日本語に直訳すると「受動的・受け身」となり、対義語である「アクティブ」に比べると消極的なイメージの言葉です。 

住宅業界で「パッシブ」とは、【建物そのものの断熱性や通気性が高く、積極的に暖房や冷房のエネルギーを使わなくても、熱効率の良い住宅のこと】を指します。

具体的には、秋冬には太陽の熱を住宅の奥まで取り入れて太陽の力を暖房に生かし、夏には庇で太陽の光を遮り、影を作ることで室温の設計がなされており、棟換気や壁体内通気人によって風が通り、運動が適度に保たれます。

つまり高断熱で月が取れているため、エネルギー消費量が少なくて済み、快適性・暖涼感を保てる家をパッシブ住宅といいます。    

vol.84【 あなたの地震対策大丈夫? 】

地震の時に家具の転倒を防ぐために、様々な地震対策グッズがあります。 
突っ張り棒を天井に渡すのが最も安価で簡単な対策とされていますが、
実は頭歩先の天井がただの板であれば、大きな揺れに対して砂と壊れてしまう可能性もあります。 

必ず天井梁や野縁といった構造に対して突っ張っていることを確認してください。 
同じように家具を固定するL字型の金具も、ただ壁板に貼っているだけでは弱いです。
柱や胴縁といった、壁にきちんと接合している部分にビスを留めることで効果を発揮します。

実際のところは耐力壁や天井の梁に使っていなくても、あるとないとでは効果は段違いで、やらないよりはやるほうがマシなのですが、どうせやるなら効果を持たせたいところ。ぜひ確認してみてください。 

   

vol.83【 明治の大工のしきたり 】

江戸時代、大工、左官、鳶職は、江戸の花形「華の三職」と呼ばれていました。 
世界一の大都市江戸を築き上げていた職人の誇りが高かったのでしょう。粋で鯔背【いなせ:さっぱりとして勇気があること】、威勢がよく街の人々の憧れと尊敬を集めていました。

職人として一人前になる前は、下働きとして朝は飯炊き、掃き掃除、弁当持ちに終始し、親方には道具の名前を教わる程度でした。 

仕事といっても雑用位で8年程度働いてようやく半人前。
厳しい修行を積んだからこそ誇りと自信を持っていて、鼻っ柱も強かったのです。      

vol.82【 太陽光発電の種類 】

太陽電池にはとても多くの種類があり、現在も実用化に向けた新しいタイプの素材が次々に生まれています。

シリコン系、化合物系、有機系に大別されますが、古くから開発されているシリコン系が流通量の大半を占めます。 

vol.81【 建築基準法の変遷 】

建築基準法は1950年(昭和25年)に制定されました。 
トップニュースでも紹介したように巨大地震を経験するたびに、昭和56年に新耐震基準、平成12年には接合部の接合方法や耐力壁の配置バランス計算が必要になりました。

2003年には告示対象外建材に対してシックハウス対策に係る設けられたり、
2020年には省エネ基準が義務化されることになりました。 

省エネ基準についてはまた改めて情報提供できればと思います。

vol.80【 夏場に木が涼しく感じる理由 】

木の住まいの住み心地が良いのは、無垢材に調湿作用があるからだと言われています。 
湿度が高いときには、空気中の水分を吸収して、湿度が低い時は逆に水分を放出して、常に適度な湿度を保つ働きをします。 

僕の木材のこの特徴は、特に高温多湿の夏や乾燥する冬に効果を発揮して、快適な住環境を作り出してくれます。じめじめ、カサカサの不快感がなくなるだけでも、床板を木材にする効果は大きいと言えるでしょう。 

vol.79【 住まいのカビ、夏型の結露対策 】

結露と言えば、寒い冬の朝ガラスに着く水滴を思い出すと思います。
拭いても拭いても出てくる水滴は、壁紙のはがれやカビを発生させるなどと厄介です。 

結露は季節を問わず温度差がある場所ならどこにでも発生します。
空気には気温によって水分を保てる量が決まっているからです。
飽和状態になると結露が起きるのです。
そこでカビが繁殖しやすい環境になってしまうと厄介なのです。

適度の換気をしながら暖涼感を得られる環境づくりが大切になります。

vol.78【 家電のトップランナー制度について 】

トップランナー基準とは、製造業者などに省エネ型の製品を製造するような基準値を設け、クリアするように課した「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」の中の機械器具に関わる措置のことです。 

1979年「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」が制定され、1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)を承け、1998年に大幅改正されました。 

2014年11月現在31品目が特定機器として指定されています。家電だけでなく断熱材・サッシ・複層ガラスも入っています。