vol.71【 大工と正月飾り 】

古くから「大工の三宝」とか「三種の神器」と呼ばれる大工道具は「指矩(さしがね)」「墨壺(すみつぼ)」「釿(ちょうな)」です。

大工は決して指矩を取り落としたりはせず、大切に取り扱ってきました。
大工の棟梁の家では、「指矩」「墨壺」「釿」を三方に乗せて、床の間にお正月三が日の間、飾り、1年間の建築工事の安全と関係する人たちの安心を祈り、御神酒を供えて祈願してきました。

大工さんたちも自分だけでなく、建築に携わる人たちの安全まで祈願してくれています。