vol.18【 建築廃棄物と環境問題 】

建築廃材の排出量は6,600万t/年で、コンクリート塊が2,600万t/年、アスファルト・コンクリート塊が2,200万t/年で、次いで建築汚泥、建築混合廃棄物、建築発生木材があり、これらの合計で99%になります。 建築廃材の再利用率は48%、脱水、焼却などの減量化が3%で約50%が埋め立てられています。

同じような建築物を解体した場合でも、解体工法、分別方法の差により出てくる廃棄物が大きく異なります。内装を多く残した状態で重機により解体を行うと、可燃物と不燃物の混じった混合廃棄物が多くなります。

一方、内装を丁寧に取り除いた後に解体すると、混合廃棄物の量は減りますが、工期とコストがかさんでしまいます。工期とコストを重視するのか、環境に対する配慮を大切にするのかで、建築廃棄物の質が変わってくるのです。