新築工事@町田市 番外編~雑誌の撮影時にお邪魔しました~

完成見学会から約二ヶ月経ち、雑誌『チルチンびと』の撮影隊が訪れました。

家具も入り、お客様の生活も始まったタイミングでの撮影に、現場監督も立ち会わせていただきました。

二ヶ月しか経ちませんが、以前よりも落ち着いた馴染んだ印象になった杉の外壁。

庭に木も植えられて、より生活する場という感じがしてきました。

 

光の入る明るいリビングルーム。

障子を閉めても、ほのかに明るさが。照明器具が素敵です。

家具も、家の雰囲気にマッチしていますね。

階段上より。本もたくさん並びました。このお家でなら、どこで本を読んでも気持ち良さそうです。

サボテンさんもくつろいでいますね。

 

実は、先日、現場監督たちが社内研修でスマホ写真講座を受講したんです。

普段は、現場を見ながら忙しく動き回っているため、一眼レフを持ち歩いてというのも難しく、スマホでできるだけいい写真を撮りたいという希望で開催したのですが、コツを教えてもらって、より楽しくいい写真を撮れるようになってきました。

 

これからの、現場レポートも乞うご期待!!

新築工事@町田市 レポート Vol.16  ~~ついに完成~~

『日々の暮らしを愛でる家』ついに完成いたしました!

 

外構工事などはまだこれからですが、お客様への引き渡しも無事に終わりました。

施工ブログの最後は、写真をたくさんお見せしたいと思います。

 

まずは、外観から。 雨戸まで杉で出来ています。

 

 

リビングは、床も天井も杉。

 

工事途中をご紹介した階段は、このような仕上がりになりました。

階段を降りたスペースにはベンチが。

 

思わず触りたくなる漆喰壁を見ながら階段を上ると、

 

手すりもやっぱり木です。

 

二階の天井も杉です。

 

 

こちらの部屋は立派な梁が見えています。

下の階の空気を感じながら過ごせます。

 

洗面所は、白いシンクが無垢の木と調和していますね。タオル掛けも素敵です。

 

そして、キッチン!

ステンレス製のキッチン。木の柔らかい雰囲気の中で、ピリッとスパイスになるシルバーが映えますね。

上の窓から降り注ぐ明かりの下でのお料理、楽しくなりそうです。

 

杉がふんだんに使われた『日々の暮らしを愛でる家』いかがでしたでしょうか。

設計・監理のことこと設計室さんによるこだわり抜かれたプランと、大丸建設の木を知り尽くした大工の力を生かした施工。こちらの物件を施工することができて、社員一同大変光栄に思っています。

これからのお客様の暮らしが快適で豊かなものであることを願うとともに、末永くお付き合いさせていただき、メンテナンスを行って長く住み続けていただけるよう努力していきたいと思っています。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

新築工事@町田市 レポート Vol.15  ~~外壁~~

先日のレポートvol.13で、これから貼られる外壁用の木材をちらっとお見せしていましたが、ついに外壁も貼られました!

 

外壁の杉板は、構造材と同じ、和歌山県産の紀州材(山長商店)を使用しています。

 

外壁の杉板には、塗料ではなく木材防護保持剤を塗布します。

木の表面を酸化させることで、腐朽菌を入り難くします。

塗布直後は塗りムラがありますが、徐々に馴染んでいきます。

外壁は杉板を縦に貼り、目地に押し縁(目板)を打ち付けます。

時間が経って、色が付いて(出て)きた杉板と押し縁(目板)。

押し縁は、この時点では未塗装なので凸部分が目立ちますね。

 

 

さて、ここからは、大丸の「大工の技」をご紹介!!

外壁を貼る、と簡単に言うと上記の作業でおしまいなのですが、細かいところに大工の技が生きています。

外壁の板張りも、上から下まで1枚で届くところは1枚で張りますが高さが有るところはどうしてもジョイントが出来ます。

そのジョイント部分も、ただ真っすぐ継ぐのでは無く断面に傾斜を付けて貼ります。

 

わかるでしょうか?少し斜めにカットされているのが。

 

貼った後の状態が、こちら↓

 

板と板の間の化粧材目板を貼った状態。右の写真ような出隅部部だと分かりやすいかな?

 

板と板の間の化粧材目板を打ってしまえば真っすぐ継いだのか斜めに継いだのか分かりません。

でも斜めにする事で、木が痩せて隙間が空いた時に、真っすぐ継ぐと下地が丸見えになってしまうけれど斜めなら向こうが見えないという利点があります。また、外壁を伝う水が壁の内部に幾分入りにくく、劣化を防ぐことにもつながります。

 

この辺り、指示しなくとも大丸の大工なら普通にやります。←これ、自慢です!

 

 

それからそれから、外壁ではないんですが、大工の技の紹介ついでに・・・

カウンターの板に配線用の穴を空けておくことも良くやりますが

丸穴であれば、電動工具用のこういったドリルが有るのですが電動でやってしまうと力が強すぎたり、速さが早過ぎたりして、表面の木材が飛んで(欠けて)しまったりします。

 

なので、時に寄っては電動用のキリを手で廻して穴を空けたりもします。

この辺りも、無垢を使い慣れている大工だからこそ分かる加減だと思います。

よっ! 大丸クオリティー! 大工様々です!

 

 

そんなこんなで、外壁もでき、足場がとれました。

後から塗った目板も、馴染んできてますね。

新築工事@町田市 レポート Vol.13  ~~内装あれこれ~~

しばらくぶりです。梅雨まっただ中ですが、杉材をふんだんに使った工事、進んでいます。

軒を見上げても、美しい!!

 

少し見えにくいかもしれませんが、窓枠も全て、杉で作っているんです。温かみがありますね。

 

こちらの立て掛けてある木材は、内部木製建具の枠材です。加工屋さんで加工をしてもらった物を搬入しています。

 

奥がトイレで手前が洗面所スペース。普通の部屋の石膏ボードは表面の紙が黄色っぽいですが、水回りには緑っぽい紙の防水ボードを使用しています。

 

階段も木で作っていますよ~

 

 

そして、設計・監理のことこと設計室さんより、完成予想図をいただきました。中だけではなく、外観も杉!

本当に、杉だらけのお家です。うらやましい~~

 

こちらが、これから貼られる予定の外壁用の木材です。

新築工事@町田市 レポート Vol.12  ~~杉フローリング~~

室内のフローリングは、節有の杉板を貼り進めています。そして、室外の軒天材は、無地(無節)+上小節(とはいえ、ほとんど無地)の杉化粧羽目板を貼っていきます。

どちらも、赤・白の入った源平と呼ばれる杉板です。

 

無垢の杉板、といっても、節の有り無しや色の違い(赤・白)など、いろいろな種類があるんですよ。詳しくは、一級建築士のつぶやきをご覧くださいね!

こちらの、立てかけているフローリング。貼る前に、木目や色合いなどのバランスを見ています。これは、大工さんによって個性が出るところです。

 

 

断熱工事も進んでいきます。

今回は勾配天井なので、2階の天井が屋根の下になります。

屋根の通気スペーサーの下に、断熱材の受けを取付け、断熱材のスペース(厚さ20cm分)を確保します。

断熱材受けにシートを取付け、中に断熱材を吹き込んでいきます。

 

吹込み終えた所から、更に防湿シートを貼っていきます。

 

 

断熱材と防湿シートを貼ったところは、間仕切りや、下地などの工事を進めています。

 

工事が進んでくると、暮らしが見えてくるようですね~

新築工事@町田市 レポート Vol.11  ~~通気~~

前回は、UBを設置したところまででした。続いては、いよいよ玄関ドアが入ります。

木製の玄関ドアを吊り込んだり、(吊り込むと言うんですね)

 

玄関ドア上部欄間の(ペア)ガラスを取り付けたりしていきます。

 

こちらは、外壁の通気専用の下地(通気胴縁)です。今回は、外壁の仕上材を縦貼りするので、その下地は横に取り付けます。等間隔に並ぶ孔を伝い空気が流れるようになっています。

 

この孔を通った空気は軒裏を伝い、屋根の中を抜け、一番高い棟の部分から抜けるようになっています。

 

軒先にも換気部材を取付けていきます。

軒先から入った空気も、壁の中の空気と合流させます。

 

 

さて、こちらでは、床の工事を進めてます。

写真は、45x90角の杉材でできたスノコ状の床と、杉の無垢フローリングを貼っているところです。

 

こちらの無垢の杉のフローリングは、貼った後は傷がつかないように養生しておくのですが、見学会では養生を工夫して一部見られるようにしてくれるとのこと。6/20の見学会では、きれいな杉のフローリングをご覧いただけます!

新築工事@町田市 レポート Vol.10  ~~電気工事など~~

Vol.9での電気工事の続きです。貫通部のスリーブ入れに引き続き、電気屋さんに外周部の配線工事を進めてもらいます。

 

スイッチやコンセントの(壁の中に埋め込まれる)ボックス廻りの断熱・気密が損なわれないよう、樹脂製の気密カバーを取り付けます。

 

外周部を先行して施工する電気工事ですが、勿論中の配線・配管も進めていきます。

 

 

そして、外周部の配管配線の次は、いよいよ断熱材の施工です。

 

今回の断熱材は全て、設計士の小林さんの指定でグラスウールを使用しています。

壁のグラスウールは、柱と同じ4寸(120ミリ)の厚さで隙間なく充填し、その上から気密シートでしっかりと覆っていきます。

壁の断熱材を入れると、UBの設置です。UBが入ると、『おうち』感が出てきますね!

新築工事@町田市 レポート Vol.9  ~~窓の取り付け&外廻り~~

今日は、窓の取り付けから。

基本的には、予め窓の位置を確認して、窓台・マグサを取り付けてから外壁下地を貼っていきます。今回、外壁下地にはモイスを使います。

 

モイスは、自然素材の下地材で、地震や火災にも強く、またシロアリの被害を防いだり、吸放湿性があるため結露も防げるなどの特徴を持つ下地材です。

 

外壁下地のモイスを貼った後、その上に、透湿防水紙を貼っていきます。

先貼りしてから窓を取り付けていきます。

 

取り付けた窓の外廻りには両面の防水テープを貼り、透湿防水紙をかぶせます。

このとき、貼る順番も大事です。

 

 

 

 

さて、2回目の第三者機関の検査を終えました。何事もなく合格!

 

 

現場は引き続き、外周部の下地入れを進めつつ、電気屋さんに外壁貫通部分の孔開けをしてもらいます。

 

 

けっこう、たくさん孔開けますね。

貫通箇所には、換気扇や給気口が取り付いたり、エアコンの配管を通したりします。

断熱材を入れてから開けてしまうと、断熱・気密が欠損してしまうので、先に開けてスリーブ(管)を取り付けておくのです。

 

外廻りはひさしの下地を組んでいます。

新築工事@町田市 レポート Vol.8  ~~断熱材等~~

床下の配管が終わると、断熱材を敷きこみます。

 

 

上では、大工さんがトップライトの取付けを行ってます。

 

それが終わると、今度は屋根の通気層を確保する為の、通気スペーサーを取付けていきます。

 

 

↑この白いたまごのパックみたいなのがスペーサー

 

この隙間を通って、空気が流れます。

 

トップライトの取付けが終わると、屋根の2次防水であるルーフィングを敷いていきます。

 

↑壁と屋根が取合うところ、雨押えの部分は、ルーフィングの立上りが250mm以上あるか、その高さを確認します。

 

その他の確認事項として、継手・仕口等に図面の指示通りに金物が取り付けられているか、

 

 

 

耐力壁となる筋交、構造用面材が、適切に取り付けられているかをチェックします。

 

 

こうやって、書き出してみると、工程も多いですが、その度に検査・チェックをしているのだと実感します。

新築工事@町田市 レポート Vol.7  ~~設備工事~~

木工事と並行して、設備工事を進めます。

 

↑UBの追い焚き配管

UBの給排水給湯配管と同じように、基礎点検口の専用配管スペースを通して、断熱気密が欠損しないよう配管していきます。

 

今回、給湯器はエコキュートを採用。

給水・給湯配管は、ヘッダー式配管を採用しています。

ヘッダーと言うネットワークで言うハブ(hub)の様な器具から個々の水栓に直接配管していきます。

↑赤い管がお湯、青い管が水です。

この管可とう性があり曲げることができるので、極力継ぎ手を使わず配管できます。

 

この可とう管とヘッダーを組み合わせることで、水漏れの心配が減り、基本点検も、ヘッダーと水栓だけになるのでメンテナンス性に優れています。

↑此方は、冷暖房パネルのヘッダー

 

今回は、ことこと設計室・小林さんの勧めで、冷暖房設備にピーエスの(https://ps-group.co.jp/)「除湿型放射冷暖房PS HR-C」「放射暖房PS HRヒーター」を採用。

 

ラジエーター状になっているパネルに、冬場は、温水を循環させ放射熱で空間を暖め、夏場は、水を循環させ冷やし、且つ夏場の湿った空気をラジエーター表面で結露させることで除湿するというもの。

安定した快適な温熱環境をつくるそうです。