新築工事@町田市 レポート Vol.15  ~~外壁~~

先日のレポートvol.13で、これから貼られる外壁用の木材をちらっとお見せしていましたが、ついに外壁も貼られました!

 

外壁の杉板は、構造材と同じ、和歌山県産の紀州材(山長商店)を使用しています。

 

外壁の杉板には、塗料ではなく木材防護保持剤を塗布します。

木の表面を酸化させることで、腐朽菌を入り難くします。

塗布直後は塗りムラがありますが、徐々に馴染んでいきます。

外壁は杉板を縦に貼り、目地に押し縁(目板)を打ち付けます。

時間が経って、色が付いて(出て)きた杉板と押し縁(目板)。

押し縁は、この時点では未塗装なので凸部分が目立ちますね。

 

 

さて、ここからは、大丸の「大工の技」をご紹介!!

外壁を貼る、と簡単に言うと上記の作業でおしまいなのですが、細かいところに大工の技が生きています。

外壁の板張りも、上から下まで1枚で届くところは1枚で張りますが高さが有るところはどうしてもジョイントが出来ます。

そのジョイント部分も、ただ真っすぐ継ぐのでは無く断面に傾斜を付けて貼ります。

 

わかるでしょうか?少し斜めにカットされているのが。

 

貼った後の状態が、こちら↓

 

板と板の間の化粧材目板を貼った状態。右の写真ような出隅部部だと分かりやすいかな?

 

板と板の間の化粧材目板を打ってしまえば真っすぐ継いだのか斜めに継いだのか分かりません。

でも斜めにする事で、木が痩せて隙間が空いた時に、真っすぐ継ぐと下地が丸見えになってしまうけれど斜めなら向こうが見えないという利点があります。また、外壁を伝う水が壁の内部に幾分入りにくく、劣化を防ぐことにもつながります。

 

この辺り、指示しなくとも大丸の大工なら普通にやります。←これ、自慢です!

 

 

それからそれから、外壁ではないんですが、大工の技の紹介ついでに・・・

カウンターの板に配線用の穴を空けておくことも良くやりますが

丸穴であれば、電動工具用のこういったドリルが有るのですが電動でやってしまうと力が強すぎたり、速さが早過ぎたりして、表面の木材が飛んで(欠けて)しまったりします。

 

なので、時に寄っては電動用のキリを手で廻して穴を空けたりもします。

この辺りも、無垢を使い慣れている大工だからこそ分かる加減だと思います。

よっ! 大丸クオリティー! 大工様々です!

 

 

そんなこんなで、外壁もでき、足場がとれました。

後から塗った目板も、馴染んできてますね。

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