2020年12月20日(日)

【新築工事・千歳台の家】上棟

千歳台の家 新築住宅建築レポートvol.4

 

いよいよ木材が搬入され、土台を敷いていきます。

土台の裏にアンカーボルトの位置の墨をつけ、穴を開けます。

色が変わっているのがわかりますか?防蟻剤のヒバ油を塗っているところです。

基礎と土台の間には、床下通気のためのステンレス製スペーサーを敷きます。

 

さて、いよいよ建て方始まりました。

一階の柱を立てた後、二階の床梁を組んでいるところです。

玄関庇です。

二階の床梁を組み終え、歪みを直して、仮筋交をとめていきます。

次にボルトで固定します。

化粧梁でボルトが見えてしまうところは、化粧ボルト(Dボルト)を使います。

ボルトを締め終えると、次は、二階の床下地を敷きます。

床の下地には、24mmの厚みの杉の無垢ボードを使用しました。

無事、上棟しました!

屋根下地の垂木を流して、この日の作業は終了です。

 

翌日、上棟式が執り行われました。

さて、これからもどんどん木工事が進んでまいります。

2020年12月18日(金)

【大規模リフォーム@調布】建具

大規模リフォーム@調布 vol.3

 

今回のリフォームでは、思い出のある古いものをなるべくいかそうということで、新しく造る建具と既存のものの再利用とが混在しています。

建具屋さんが、既存の建具を吊り込みに来てくれています。

微調整中です。

トイレの再利用の引き戸を吊り込んだ所です。

この引戸の引き手の上の丸い穴は、、、

今ではあまり見ないですね。一風変わったタイプの鍵です。

 

古い物をいかしつつ、新しい物も作ります。

杉で収納を造作しました。

今までは杉の無垢材で棚を造る時、側板に溝をついて棚レールを埋め込んでいました。今回は、扉がない収納ということで、地震の時に棚板がずれ落ちてくるのを防ぐ意味合いもあり、棚板を欠き込みずり落ちにくくしました。棟梁の案です!

 

さて、二階の床の下地を剛床下地に変更しましたが、その後、一階の天井下地を組みました。

壁には

断熱材が入りました。

2020年12月14日(月)

【大規模リフォーム@調布】サッシ取り替え

大規模リフォーム@調布 Vol.2

築50年の建物ですから、いろいろ歪みも生じています。

木のサッシ、とても趣があって素敵なのですが、隙間が空いてくるんですよね。

ですので、今回のリフォームで木のサッシからアルミサッシに取り替えました。

こちらが、リフォーム前のサッシです。

 

他の窓も取り替えです。

中桟入りの障子で、下が霞・上が透明です。何ともノスタルジックで建物に調和しています。

外から見たところ。違和感ないですね。

窓の下地と窓枠の間の細かい隙間にも断熱材を充填しており、断熱性能を高めています。

 

その他にも、同時進行でいろいろな工事を行っています。

天井下地を組んだり、

床下地を組んだり、

壁下地を組みます。通りや建ちが悪いので、既存の柱や間柱に新しい材料を沿えて通りや建ちを直しています。

その後、床に杉板を貼り、

石膏ボードを取り付けます。

 

既存の壁で補強の出来る所は、筋交いやベニヤで補強していきます。

二階の床は、

根太式からら剛床仕様に変更して、強度を持たせています。

2020年12月14日(月)

【新築工事・千歳台の家】基礎工事part2

千歳台の家 新築住宅建築レポートvol.3

 

立上りの型枠組みから。

建物が建った後にも一階の床下を点検できるよう、基礎の立上りには人が通るための人通口を設けますが、ユニットバスのところは基礎点検口を設置して、ユニットバス周りに外気が入らないようにします。

コンクリート打設の前に、

品質検査をして、打設です。

玄関周りの盗み板。

盗み板とは、コンクリートの厚みを調整するときに使う、型枠に当てる板のことです。

欠きとる、『欠き盗る板』で『盗み板』と言うそうです。

土台や柱よりも、幅が広い基礎があった場合、室内側は床下に隠れるため問題ないのですが、玄関などの土間は隠せないことが多いです。

内側に出っ張った部分が床や壁の仕上げなどと干渉してしまうことがありますが、基礎を壊すことはできません。ですので、それを避けるために盗み板を入れて、出っ張りを調整するのです。(もちろん定められた最低の幅は守った上です!)

 

かぶり厚の確認もしています。

 

立上り後、一定期間養生した後、型枠を外します。

青い印部分に見える小さな孔は、基礎の内部に水がたまらないように設けた水抜き穴です。後で塞ぎます。

 

立上り幅の確認。

立上り高さの確認。

土間の断熱材。

基礎が完成しました。

玄関土間とポーチの部分にコンクリートを打って、コンクリート終了です!

2020年12月11日(金)

【新築レポート・千歳台の家】基礎工事part1

千歳台の家 新築住宅建築レポートvol.2

 

杭打ちも無事に終わり、基礎工事がスタートしました。

遣り方。遣り方とは、敷地内に建物の位置を出す作業のことです。

根伐り(ねぎり。根切りとも書く)。基礎を作るために地面を30cm以上掘ることです。

砕石・転圧。掘削した地盤面を安定させるため、砕石を敷き転圧します。

完了しました。

砕石転圧の後、建物の中心に地鎮祭の時に受け取った鎮物を埋めます。

 

この後、防湿フィルムを敷いて、

捨てコンクリートを打ち、

外廻りの型枠を建てます。

 

捨てコンクリートの上に組んだ鉄筋。ホールダウンアンカーや配筋の確認(鉄筋の太さ・ピッチ・端部の長さなど)をして、第三者機関の検査を受け、合格してからいよいよコンクリートを打ちます。

耐圧コンクリートを打設後、給水・給湯・追い炊き・ガス配管用のスリーブを基礎の立上りに設置します。

直径60mm以上の貫通孔は、その廻りを鉄筋で補強します。

2020年12月08日(火)

【新築レポート・千歳台の家】地鎮祭~地盤改良

千歳台の家 新築住宅建築レポートvol.1

 

2020年10月、地鎮祭が執り行われました。

建て主様は、小さなお子さんが生まれたばかりのご夫婦です。

 

地盤調査の結果、地盤改良が必要だと言うことが分かり、杭で地盤を補強します。

杭打ちの工法は、RES-P(レスピー)工法と言い、直径約5cmの細径鋼管を用います。

鋼管の支持力と地盤が元々持つ支持力の両方の力で建物を支えるという工法です。

まず、杭頭の高さと基礎の深さがちゃんとそろうように、事前に高さの基準となるところを定めます。今回は、敷地前のマンホールの蓋を基準に定めました。

5.5mの長さの鋼管を70本打ち込みます。

高さを確認しながら、打ち込んでいきます。

なかなか沢山の杭が打ち込まれましたね。これが建物を支えてくれるわけです。

さて、地盤が整いました。これから基礎工事が始まります。

2020年12月05日(土)

【大規模リフォーム@調布】内部の解体!

大規模リフォーム@調布 vol.1

調布市にて、築60年の母屋と築50年の離れの大規模リフォーム工事を行っています。

お客様の一番の要望は、周囲の環境に馴染んでいる外観の保全。

離れ 外観

とても趣のある建物です。

2階の解体前。木製の窓枠

その上で、設備や窓の入れ替え、断熱性や気密性を高めたり予算の中で工夫しながらの大がかりなリフォーム工事です。まずは、古い内装などを解体して、構造だけの状態に!

このような状態のお家を見られるのはなかなかないですよね。

今日のブログでは、離れの解体後の状態を写真でご紹介いたします。

床板も外され、壁も下地が見えています。

立派な梁が現れましたね。

二階の床も取り払われました。

ここまで家の構造が露わになるとは! 構造材はまだまだ現役です。弱いところを補強しつつ、中は新しくして住み継いでいく。とても素敵なことですね。

2020年12月01日(火)

新築工事@町田市 番外編~雑誌の撮影時にお邪魔しました~

完成見学会から約二ヶ月経ち、雑誌『チルチンびと』の撮影隊が訪れました。

家具も入り、お客様の生活も始まったタイミングでの撮影に、現場監督も立ち会わせていただきました。

二ヶ月しか経ちませんが、以前よりも落ち着いた馴染んだ印象になった杉の外壁。

庭に木も植えられて、より生活する場という感じがしてきました。

 

光の入る明るいリビングルーム。

障子を閉めても、ほのかに明るさが。照明器具が素敵です。

家具も、家の雰囲気にマッチしていますね。

階段上より。本もたくさん並びました。このお家でなら、どこで本を読んでも気持ち良さそうです。

サボテンさんもくつろいでいますね。

 

実は、先日、現場監督たちが社内研修でスマホ写真講座を受講したんです。

普段は、現場を見ながら忙しく動き回っているため、一眼レフを持ち歩いてというのも難しく、スマホでできるだけいい写真を撮りたいという希望で開催したのですが、コツを教えてもらって、より楽しくいい写真を撮れるようになってきました。

 

これからの、現場レポートも乞うご期待!!

2020年09月29日(火)

新築工事@町田市 レポート Vol.16  ~~ついに完成~~

『日々の暮らしを愛でる家』ついに完成いたしました!

 

外構工事などはまだこれからですが、お客様への引き渡しも無事に終わりました。

施工ブログの最後は、写真をたくさんお見せしたいと思います。

 

まずは、外観から。 雨戸まで杉で出来ています。

 

 

リビングは、床も天井も杉。

 

工事途中をご紹介した階段は、このような仕上がりになりました。

階段を降りたスペースにはベンチが。

 

思わず触りたくなる漆喰壁を見ながら階段を上ると、

 

手すりもやっぱり木です。

 

二階の天井も杉です。

 

 

こちらの部屋は立派な梁が見えています。

下の階の空気を感じながら過ごせます。

 

洗面所は、白いシンクが無垢の木と調和していますね。タオル掛けも素敵です。

 

そして、キッチン!

ステンレス製のキッチン。木の柔らかい雰囲気の中で、ピリッとスパイスになるシルバーが映えますね。

上の窓から降り注ぐ明かりの下でのお料理、楽しくなりそうです。

 

杉がふんだんに使われた『日々の暮らしを愛でる家』いかがでしたでしょうか。

設計・監理のことこと設計室さんによるこだわり抜かれたプランと、大丸建設の木を知り尽くした大工の力を生かした施工。こちらの物件を施工することができて、社員一同大変光栄に思っています。

これからのお客様の暮らしが快適で豊かなものであることを願うとともに、末永くお付き合いさせていただき、メンテナンスを行って長く住み続けていただけるよう努力していきたいと思っています。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

2020年09月18日(金)

新築工事@町田市 レポート Vol.15  ~~外壁~~

先日のレポートvol.13で、これから貼られる外壁用の木材をちらっとお見せしていましたが、ついに外壁も貼られました!

 

外壁の杉板は、構造材と同じ、和歌山県産の紀州材(山長商店)を使用しています。

 

外壁の杉板には、塗料ではなく木材防護保持剤を塗布します。

木の表面を酸化させることで、腐朽菌を入り難くします。

塗布直後は塗りムラがありますが、徐々に馴染んでいきます。

外壁は杉板を縦に貼り、目地に押し縁(目板)を打ち付けます。

時間が経って、色が付いて(出て)きた杉板と押し縁(目板)。

押し縁は、この時点では未塗装なので凸部分が目立ちますね。

 

 

さて、ここからは、大丸の「大工の技」をご紹介!!

外壁を貼る、と簡単に言うと上記の作業でおしまいなのですが、細かいところに大工の技が生きています。

外壁の板張りも、上から下まで1枚で届くところは1枚で張りますが高さが有るところはどうしてもジョイントが出来ます。

そのジョイント部分も、ただ真っすぐ継ぐのでは無く断面に傾斜を付けて貼ります。

 

わかるでしょうか?少し斜めにカットされているのが。

 

貼った後の状態が、こちら↓

 

板と板の間の化粧材目板を貼った状態。右の写真ような出隅部部だと分かりやすいかな?

 

板と板の間の化粧材目板を打ってしまえば真っすぐ継いだのか斜めに継いだのか分かりません。

でも斜めにする事で、木が痩せて隙間が空いた時に、真っすぐ継ぐと下地が丸見えになってしまうけれど斜めなら向こうが見えないという利点があります。また、外壁を伝う水が壁の内部に幾分入りにくく、劣化を防ぐことにもつながります。

 

この辺り、指示しなくとも大丸の大工なら普通にやります。←これ、自慢です!

 

 

それからそれから、外壁ではないんですが、大工の技の紹介ついでに・・・

カウンターの板に配線用の穴を空けておくことも良くやりますが

丸穴であれば、電動工具用のこういったドリルが有るのですが電動でやってしまうと力が強すぎたり、速さが早過ぎたりして、表面の木材が飛んで(欠けて)しまったりします。

 

なので、時に寄っては電動用のキリを手で廻して穴を空けたりもします。

この辺りも、無垢を使い慣れている大工だからこそ分かる加減だと思います。

よっ! 大丸クオリティー! 大工様々です!

 

 

そんなこんなで、外壁もでき、足場がとれました。

後から塗った目板も、馴染んできてますね。