2021年03月19日(金)

【大規模リフォーム@調布】 内装あれこれ

大規模リフォーム@調布 vol.10 内装工事あれこれ

 

前回、アクロバティックな天井の壁紙貼りをご紹介いたしましたが、天井は無事に安全に貼り終わり、次は壁です。このお部屋には、珪藻土を塗ります。

下地処理の様子。

下地処理後、珪藻土を塗っていきます。今回こちらの部屋に使用したのは、日本エムテクスさんの「天然スタイル土壁」です。

この商品は、マヨネーズ工場などから排出されて廃棄される予定だった卵の殻をリユースしている商品です。卵殻の成分は約94%が炭酸カルシウム。厚さは0.26~0.38mmで多孔質。その小さな穴は気孔と呼ばれ、脱臭や調湿の働きもあるんですよ。廃棄されるはずの卵をリユースし環境保護にも貢献します。

珪藻土壁材を使用する際に問題となるのは、つなぎの成分に化学物質が含まれていることなのですが、こちらの製品には、天然のつのまた糊が使用されており、安心安全な材料です。

さて、壁も塗り終わり、養生を剥がしました。

リフォーム前がどんな風だったか思い出せないほど、すっかり綺麗に仕上がりました。

他の部屋では、建具の吊り込みです。

とい

新しい建具と古い建具が並びます。

 

トイレも綺麗になりました。

素敵な照明器具ですね。収納もたっぷりです。

 

さて、ウッドデッキでは、大工さん手作りの物干し台を取り付けました。

樹脂製の物干しが多い中、木製だとデッキに馴染んでいますね。

もう既にご使用されています。

2021年03月15日(月)

【新築工事・千歳台の家】外壁完成

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.8

 

外壁は、ラス網下地を施工したところまでご紹介していました。

こちら↓が、外壁左官材「そとん壁」の下塗り材です。

そとん壁というのは、人にも住まいにも地球環境にも優しい自然素材の壁材です。

高千穂シラス株式会社さんの商品で、大丸建設の家にはよく選ばれています。

 

さて、下塗りスタートです。

上の写真、網目が見えますか? これは、左官の乾燥クラック(割れ)を防ぐために塗り込んでいるグラスファイバーメッシュです。

下塗り後、1週間程乾かして上塗り(仕上)です。

 

仕上を塗った直後は、黒っぽい色をしています。

三日経つと、

乾いて色が薄くなってきました。

 

内部では、間仕切り壁を造りつつ建具枠を付けています。

棚板は、以前ご紹介した大型リフォームと同様に、地震の時などでも棚が落ちないような造りにしています。

材料は、、宮城県・栗駒産の杉の巾剥ぎ材です。

 

二階では、天井仕上げの杉板を木取ってます。

木取るとは、元になる材料から、実際に使用する寸法に切り出したり、加工したりすることです。

この時、必要な部材を無駄なく取れる(歩留まりを良くする)ように考えたり、材料の長所を最大限に生かせる取り方を考えたりします。

これも、貴重な木材を最大限有効に活用する大工さんの技ですね。

 

さあ、どんどん仕上の段階に入ってきました。楽しみですね~

2021年03月09日(火)

【大規模リフォーム@調布】 ウッドデッキ

大規模リフォーム@調布 vol.9 ウッドデッキなどなど

 

母屋の外壁、ナチュラルな木目も素敵だったのですが、周囲の壁との調和を考えて、茶色に塗っています。

格子も、茶色に。壁よりも少し黒い色味で、引き締まった印象になります。

 

離れの外部では、ウッドデッキの工事が進んでいます。材料は、セランガンバツ材という南洋材です。南洋材は洋風のお家に合うと思っていましたが、和風の家にも合っていますね。

そして、二日後には完成いたしました。合わせた色味の犬小屋も設置。

デッキでくつろぐワンちゃんの姿が見えてきそうです。

 

母屋内部では、天井和紙貼りの下地処理。やはり、総パテ状態です。

こちらの天井、一番高いところで、4.56mもあります。ですので、クロス貼り職人さんも一苦労です。安全には十分配慮しつつ、少々アクロバティックな格好で施工しています。

着々と、内部も外部も工事が進んでいっています。

2021年03月05日(金)

【大規模リフォーム@調布】セルフワックス掛け

大規模リフォーム@調布 vol.8 お施主さん自らワックス

 

離れの工事&クリーニングも終わり、お客様が自ら杉のフローリングにワックスを施工されました。

せっかくの無垢材ですから、変に化学的な物を塗ってしまわない方がいいですよね。未晒し蜜蝋ワックスを使います。

自分の手で施工するセルフビルドが流行っていますが、家となると大変です。でも、フローリングの仕上げなど一カ所だけでも自ら手を動かして仕上げをするだけで、愛着が増してくるのではないでしょうか。

できました! フローリングは面積が大きくて大変だったと思います。お疲れ様でした。

2021年03月03日(水)

【新築工事・千歳台の家】 内部いろいろ

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.7

 

さて、前回は外壁の工事をメインでお伝えしましたが、今回は同時期に行われていた内部の工事のご紹介。

外壁は、通気胴縁で通気層を確保していましたが、屋根は通気スペーサーを使って通気層を確保しています。少し隙間が空いているのが分かりますか?

スペーサーを使うことで、断熱材で通気層が塞がれてしまうことが無いようにします。

 

壁に断熱材入りました。

屋根にもぎっしり入りました。

壁は120mm厚、屋根は200mm厚です。

 

次は、ユニットバスUBの施工です。先行してUB周りに防水ボード(水に強い石膏ボード)を貼ります。

そして、組み立てます。

 

フローリングの施工も行っていきます。材料は山長商店の杉の無垢材です。

端の処理を丁寧に行っています。

傷をつけないよう細心の注意を払って施工します。

こちらは二階の貼り終わり。木目が美しいですね~

 

玄関框の細かな納まりや見せ方は、現場で大工さんと一緒に考えます。

既製品ばかりを使う工事ではなく、無垢材を加工して使うので、実際に現場で木を見ながら工事を進めていくことも多いのです。そこが大変なところでもあり、面白いところでもあります。

さて、玄関はどのような仕上がりになるのでしょうか。乞うご期待!

 

2021年03月01日(月)

【大規模リフォーム@調布】外部

大規模リフォーム@調布 vol.7

 

窓等の施工も終わり、離れの外の足場が外れました。

母屋の方では、内部では天井や壁の石膏ボード貼り、外部は板張り中です。

おしゃれなお店のようですね。

小窓には、杉の格子が。

この杉の無垢の色味もとても素敵なのですが、元々の外壁と同じように、焦げ茶のペンキ仕上げにする予定です。

 

離れの内部では内装が仕上がり、養生を剥がしてクリーニング中です。

築50年なんて信じられないくらい、ピカピカです。外の趣の在る風情と中のギャップに、訪れた人はもれなくビックリですね。

2021年02月26日(金)

【新築工事・千歳台の家】 外壁

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.6

 

耐力面材には、間伐材や未利用木材、解体材などの使用後の木材を利用したハイベストウッドを使用しています。

防蟻処理をしているところ。下の方だけですね。

この材料は他の耐力壁面材と比較して、透湿抵抗が低いので断熱材で使用する羊毛と併せて、外壁通気工法に適しています。

 

続いて、窓台(窓の下の補強材)・まぐさ(窓の上の補強材)を取付け、外壁の下地を貼っています。

 

そして、耐力壁、構造金物の取付けを確認して、

第三者機関の検査を受けます。もちろん合格!

検査後、雨仕舞の為に窓廻りの工事を進めていきます。

窓台に、先張防水りシートを取付けてから、

サッシを取り付けます。

 

外部は、両面防水テープを、窓の左右→窓の上の順に貼り、しっかりと透湿防水紙を止めていきます。

ここまでの工事の間、幸いにも天気に恵まれ、雨に降られませんでしたが、これでいつ雨が降っても大丈夫です。

 

透湿防水紙施工後は、外壁通気層を確保するため、通気胴縁を取り付けます。

今回は、縦使い(縦胴縁)です。

そして、その胴縁に巾90mm×厚12mmの木摺り板を使い、ラス板を組んでいきます。

次に、破風・鼻隠しを板金で巻き込んでいきます。

軒天(軒裏)を造る時、外壁左官用の防水紙を先に取付けて、後から貼る防水紙を差し込めるようにしておきます。

こんな風にです。

ラス板に防水紙を貼り、ラス網を取り付けます。これで、左官を塗る準備ができました。

写真のラス網は、波形ラスと言うメタルラスの一種を使ってます。

この後、左官工事に入ります。

2021年02月23日(火)

【大規模リフォーム@調布】左官工事

大規模リフォーム@調布 vol.6

 

天井は、和紙クロスを施工しましたが、壁はエコ・クイーンという珪藻土を塗ります。

左官工事の途中。エコ・クイーンは、パテを使わず専用の下塗り材を全面に塗布します。

拡大したものは、こちら。ザラザラした感じです。

下地がしっかり乾いたら、仕上げのエコ・クィーンを塗ります。今回は、漆喰のようななめらかな仕上がりのNSRにしました。NSRの後の4が色番号です。

仕上げ塗りの様子。壁の模様が左官ならではでいいですよね。壁紙には出せない味です。

塗り終わりました。まだ乾ききっていないので色ムラがあります。乾けば均一な色になります。

2021年02月22日(月)

【新築工事・千歳台の家】屋根&床下

千歳台の家 新築住宅建築レポート Vol.5

 

前回、上棟したところから、レポートが止まってしまっていました。現場が大忙しで・・・(などと言い訳せずに、これからはちゃんと報告します!)

 

上棟も無事終わり、屋根にルーフィングを貼っているところです。ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことです。

ルーフィングが終わる前に雨が降ってしまうと、漏れてしまって大変! なので、天気予報も見ながら、急いで施工します。

ルーフィングを貼り終えたら、仕上げ材の屋根材を葺いていきます。今回は、ガルバリウム鋼板の屋根です。

 

屋根工事と同時進行で、一階床下の配管&配線工事を進めます。

配管&配線工事が終わると、床の断熱材の受けを入れていきます。こちらの受け材も、ヒバオイルで防蟻加工済みです。

断熱材を入れます。こちらのお家では、断熱材に羊毛(ウール)を採用しました。断熱効果が高く、調湿作用もあります。

こんなパックで、現場に届くんですよ!

断熱材施工後は、2階と同じように床下地として、ムクボードを敷きます。

屋根が出来て、床下地もできました。これから壁やその他、いろいろな工事に進んでいきます!

2021年02月19日(金)

【大規模リフォーム@調布】和紙クロス

大規模リフォーム@調布 vol.5

 

離れの天井に選んだのは、土佐和紙です。

通常クロスや和紙を施工する際は、石膏ボードのジョイント部分やビス部分のみパテを掛けてから張ります。

でも、2枚目の画像で職人さんが貼っている部分ではない手前の部分が全面的に白っぽくなっているのが分かりますか?

これは、和紙を貼って頂く内田表具さんのやり方なのですが、今回は白っぽい和紙を選んだため、通常のパテだけだと張った後にパテの跡が出てしまう時がある(あくまでも時がある、出ない時、気にならない時もある)ので全面パテ(総パテ)を掛けてくれています。元々、石膏ボードの表面はベージュっぽい色をしていて(種類によってはピンクもありますが)そこにパテを掛けるとパテの跡は白くなります。この色の差が、和紙を張った後に目立つ時があるので総パテを掛けて全体的に同じ色にしておくことでパテの跡を隠すようにしています。

これが土佐和紙です。真っ白ではない、このニュアンスが素敵ですね。

気を遣って、しっかりと貼っていただきました!