大規模リフォーム@調布 vol.11 京壁の塗り替え
古くなった京壁は、ぽろぽろと砂が落ちてきてしまったりします。また、壁の状態もこのままではわからないので、新しく塗り替えることになりました。
まずは、既存の京壁を剥がしていきます。昔は水だけを掛けてひたすらコテなどで削ったのですが、今は剥離材を使います。
剥離材を水に溶くとゼリー状になるので、コテで壁に塗ると徐々に壁材がふやけて削り易くなります。
塗っていきます。
剥離材を塗り、仕上げ材を剥がしてみたら、既存の土壁の状態が思わしく無かったので、京壁をぬる前に処理をします。
まず仕上げ材を剥がしたら土壁に一度ただの水を刷毛で塗ります。土に水を混ぜると纏まる様に壁にも水を塗ると土が締まります。
水を乾かしたらシーラーを塗って表面を固めたら石膏で下塗りをします。これで表面を面で補強する感じです。
下塗り材が乾いたら、京壁を仕上げていきます。
これで、強度も美しさもバッチリです!
場所は変わりまして、トイレの入り口。
既存の洗面所入り口引き戸を再利用しました。
実は、入っていたガラスが若干透けるのでトイレには使用出来ず、ガラスの入れ替えを考えました。
しかし、良いガラスが見つからず・・・ 透明ガラスに両面和紙(襖紙)を貼りました。
既存の建具なので、もちろん馴染みますし、和紙のおかげで見た目も光の漏れ方も柔らかく、とても良い感じに仕上がりました。