vol.11【 アスベスト問題について 】

アスベストに起因する健康被害問題がマスコミで度々報道されていますが、健康不安を煽り必要のない高額リフォームを勧める悪徳業者の増加も報道されています。

しかし、実際に不安を抱えている方も多いと思います。今回は住宅に使用されている可能性のある箇所と理由を簡単にまとめます。

  • 屋根、外壁:耐火性、耐久性
  • キッチンの天井:耐火性
  • 駐車場(梁・天井):耐火性
  • その他:軒天井、Pタイルなど

一般住宅においてアスベストは、アスベスト成形材としてセメントなどで固定して使用されています。これらは切断をしない限り、大気中に飛散する可能性は飛散は低いと考えられます。

しかし、破壊した際にはアスベスト成形材であっても大気中にアスベストが飛散する可能性があるため、解体や改修を考えている場合や、著しい劣化が見られる場合には早目に対策が必要となります。

vol.12【 建築の基礎について 】

基礎は建物の荷重を分散して地面に伝え、基礎の重さ自体と地中に一部埋まっていることで、建物全体が持ち上がったり横にずれたりしないようにする役目を果たします。 昔は、基礎と言いながらも石の上に建物を載せる程度でしたし、20年程前になってからようやく、鉄筋を入れるのが一般的になったのです。

逆に言えば基礎と接する地盤の地固めがきちんと出来てはじめて信頼できる基礎になると言うことです。従って、基礎ベースの下側の土に不具合があるとすぐに基礎に影響が現れると言うことになります。 つまり、地盤と基礎は切っても切り離せない関係にあるものです。

vol.13【 断熱材について 】

断熱材とは、暑い日は外の熱気を室内に入れない、寒い日は室内の暖かい空気を外に逃がさないようにするというように、まさに熱を伝えにくくするための材料です。

断熱材の性能を比較する場合、一般的には熱伝導率という値が用いられます。数値が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能に優れた材料であるといえます。例えば、グラスウールは0.050W/(m・K)、ロックウールは0.038W/(m・K)、羊毛断熱材は0.037W/(m・K)くらいです。

同じくらいの性能であれば、自然素材の方が、人の体や環境を考えた環境に優しいことは、自分たちにも優しいということになると思います。

vol.14【 木の年輪はこうやってできる-1 】

年輪が目で見てわかるのは、樹木の成長速度が季節によって違うからです。樹木の一番外側の部分には形成層という、新しい細胞を作り出す狭い環状の組織があって、樹の幹が太る秘密はこの形成層にあります。

樹木は春から秋にかけて、この形成層の内側へは木材のとなる細胞を、外側へは樹皮となる細胞を細胞分裂により生み出します。成長が盛んな春には、径が大きく壁の薄い多数の細胞が作られ、夏から秋にかけては径が小さくて壁の厚い細胞が作られます。

この差が層状に明瞭なコントラストとなって現れて、まるでバウムクーヘンのように見えます。

vol.15【 木の年輪はこうやってできる-2 】

桧だと、一番玉からは、通し柱や土台、二番玉からは、柱材、三番玉からは、大引きや足場丸太などをとります。 杉だと一番玉からは、梁や桁材、二番玉からは、梁や桁材、 三番玉からは、柱材、四番玉からは、柱材、五番玉からは、バタ角、足場丸太など。

これは一例ですので、樹齢や太さによって変わります。

vol.16【 エコ系断熱素材について 】

断熱材も、どんどん「エコ系」のシェアが伸びている昨今。大丸建設では、ウールの断熱材、秋田杉の樹皮+チップを固めた断熱材を使っています。ウールや麻などの断熱材はロール状、まるで洋服のように家全体をすっぽり包み込みます。

一方、炭化コルクや木質繊維を固めたものは、やはりカッティングして柱と柱の間に埋め込むタイプの材料です。古紙を回収して綿状にし、ホースやガンで充填するタイプのものでセルローズファイバーといいます。

vol.17【 左官について 】

その昔、家を建てるのには大工と左官があればすべてまかなえました。建築様式の変化により、近代以降、屋根・塗装・内装と左官などに分かれ、現状では27職種とも言われています。 左官の素材は、古来より地場およびその近隣で産出された土と石灰が中心でした。

従って、その地方独特の壁が町並み形成に大きな影響を与えてきました。土は主に町家建築、数奇屋建築の土物壁として、石灰はしっくい塗りを中心とした土蔵、城郭建築に使用されてきました。

しかし、明治以降は輸送手段が整い、左官素材は多岐にわたり、自然素材の加工品や工業製品と多種多様になりました。

vol.18【 建築廃棄物と環境問題 】

建築廃材の排出量は6,600万t/年で、コンクリート塊が2,600万t/年、アスファルト・コンクリート塊が2,200万t/年で、次いで建築汚泥、建築混合廃棄物、建築発生木材があり、これらの合計で99%になります。 建築廃材の再利用率は48%、脱水、焼却などの減量化が3%で約50%が埋め立てられています。

同じような建築物を解体した場合でも、解体工法、分別方法の差により出てくる廃棄物が大きく異なります。内装を多く残した状態で重機により解体を行うと、可燃物と不燃物の混じった混合廃棄物が多くなります。

一方、内装を丁寧に取り除いた後に解体すると、混合廃棄物の量は減りますが、工期とコストがかさんでしまいます。工期とコストを重視するのか、環境に対する配慮を大切にするのかで、建築廃棄物の質が変わってくるのです。

vol.19【 京都議定書 】

京都議定書とは、地球温暖化を防止するための国際的な枠組となる議定書。1997年12月に京都において開かれた「気候変動枠組条約第3回締結国会議(COP3)」では、先進国などに対して2008年~2012年の間に温室効果ガスを1990年比で一定数値を削減することを義務付けた。日本の削減率は6%を目標として、これには法的な拘束力があると決められた。

環境省から2005年度の総排出量はCO2換算で13億6400万tであり、京都議定書の基準年(1990年)の総排出量(12億6100万t)を8.1%上回っているため、日本は基準年から6%減なので、実際には14.1%の排出量を削減しなくてはならないことになる。

これを皆さんどう考えますか?どれだけ工業製品にたよらず生活していけるでしょうか?難しい問題です。

vol.20【 地震について 】

最近よく耳にする「耐震」という言葉。耐震といっても、「耐震診断」があり、「耐震補強設計」があって、「耐震補強(工事)」に分かれます。これらをひっくるめて「耐震」と言っているのが現状かもしれません。

「耐震診断」とは実際に図面と目視によって、本当に必要な筋違いや耐力壁があるかを、床下や天井などに入って調べます。それらが足りない場合、必要な量の筋違いや耐力壁を計算により算出し、設計するのが「耐震補強設計」です。

そして、「耐震補強設計」によって出た構造体に直すために工事するのが「耐震補強(工事)」です。弊社でも専門的な知識をもったスタッフが、いつでも相談を受け付けています。