vol.05 (2005/1月)

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新年のごあいさつ


明けましておめでとうございます。昨年も大丸建設一同、地元の皆様にはたいへんお世話になりました。本年も、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

大丸建設は、今から130年前の明治初期、天才的な技を謳われた宮大工・石黒善太郎が建設業に携わったことが起こりとなっています。その技は2代目の石黒仙太郎にも受け継がれ、大正初期、高級木造住宅を専門とする建築家として活躍しました。代表的な作品として、藤堂伯爵邸、飛鳥文吉邸があります。

昭和初期、3代目の石黒善次郎が今の大丸建設の前身となる石黒組を興し、昭和36年、株式会社大丸建設として今に至ります。1983年には石黒善弥が社長就任、そして1999年、3代目石黒善次郎の甥である、安田昭が社長就任して今に至ります。

大丸建設は一貫して初代から伝わる木造の伝統工法を受け継ぎ、現在も在来軸組工法をメインに「長く住める、木の家づくり」を大切にしています。この稲城の地で培ったお客さまとの信頼関係に助けられ、現在も親子代々でご愛顧いただいているお客さまも多数います。

住まいとは、完成したその日からが本当のお付き合いの始まりだと、大丸建設では考えています。建ててから何十年、いえ、100年と住み継がれる家をつくり、住んだあとのメンテナンスも行っております。鍵が開かない、蛇口がつまった…どんな小さなことでもすぐに駆けつける「ホームドクター」としてご利用いただければと願っております。

幸い、現社長・安田の二人の息子たち(博昭、佳正)が次代も会社を受け継ぎ、また、若いスタッフも育っています。これからの何十年も、「サスティナブル(持続可能)」な住まいでの暮らしをお手伝いさせていただきます。

なんでも情報局

意匠性だけでなく、断熱性にもすぐれる障子の魅力


木組みの枠に紙を張っただけの建具である障子は、日本家屋の代名詞ともいえます。部屋の仕切りとしての役割のみならず、紙がやわらかく光を透過し、すぐれた断熱性を備えています。実に、機能的なのです。

冬季に特に求められる断熱性とは、冷えた空気を室内に入りにくくし、また、室内の熱を外に放出しにくくするものです。アルミサッシだけだと室内の熱の40%が逃げてしまいますが、サッシと障子を組み合わせることで断熱性能が2倍以上に上がります。

目隠しや遮光には、洋室では一般的にレースとドレープのカーテンが使われますが、吊り下げられた下の隙間から冷えた空気が室内に入り込み、断熱性能はあまり期待できません。嵌め込み型の建具のため、サッシとの間に空気層をつくり、それがさらに断熱性能を上げるのです。

また、障子はカーテンと違ってハウスダストをためにくく、すっきりとしたデザインから、最近では洋室でも使われるようになりました。