2011年05月

vol.43 (2011/5月)

トップニュース

東日本大震災の被災者の方々へ、心よりお見舞いを申し上げます

日本史上稀に見る大災害となった東日本大震災。マグニチュード9.0という巨大地震と、大きな津波が被災地をあっという間に呑み込み、多くの方々が犠牲になり、また、今なお厳しい避難生活を強いられています。

地震と津波の影響で福島第一原子力発電所では重大事故が発生し、都内で暮らす私たちですら放出され続ける放射能に不安な日々を送っています。放射能が環境に及ぼす影響は甚大です。地震による大丸建設およびお客様で直接大きな被害に遭った方はおりませんでした。しかし、親戚や知人などを含めると皆さまの心痛はいかばかりかと思います。心よりお見舞いを申し上げます。

大丸建設では今回、「自然素材で自然循環してゆく」暮らしの大切さを改めて感じました。どれだけ科学技術が発展しても、自然の驚異には勝てない。だからこそ、自然と仲良く、共存していくような生き方、暮らし方をしていかなければならない、と。

家づくりも、ものづくりも、そしてエネルギーも、自然と共存し、尊重しながら生きてゆく、「未来の人が日本をどう扱っていくのか?」を問う、今がその転換点なのだと思います。 大丸建設では、今後も自然素材の家づくりを通して、自然とともにある暮らしを提案していきます。

なんでも情報局

今こそ落ち着いて見直そう 我が家の防災グッズ

東日本大震災以降、首都圏ではガソリンや水不足に陥り、ちょっとしたパニック状態でした。いざという時慌てないよう、我が家の防災グッズをもう一度見直してみましょう。

<枕元に置いておきたいもの>
眼鏡(コンタクトレンズ)、スリッパ、家や車の鍵、お金(小銭と小額紙幣)、免許証、キャッシュカード。
……通勤通学時に必要なものを枕元に置いておく、というイメージです。

<常に持ち歩きたいもの>
小さなホイッスル、ペンライト、10円玉、100円玉(公衆電話用)、家族やペットの写真、チョコレート、ストール <被災直後に役立つもの> 救急セット、常備薬、レジャーシート、新聞紙、ガムテープ、マジックテープ、携帯電話の充電器、乾電池、懐中電灯、軍手、水

2011年03月

vol.42 (2011/3月)

トップニュース

もう一度、シックハウスを考える

大丸建設が国産材と自然素材の住まいづくりに特化したのは今から8年ほど前のことです。国産材を使用する工務店仲間とともに、住宅雑誌「チルチンびと」の主宰する「チルチンびと『地域主義』工務店の会」の立ち上げに関わったことがきっかけです。

全国から自然素材を訴求する工務店が集まるようになり、仲間たちと「有害化学物質ゼロの家づくり」「脱・シックハウス」などをキーワードに、使用建材のすべてのトレーサビリティ(生産・流通・建築に至るまでの履歴)をとり、竣工時の化学物質検査を行うなど、徹底した管理と厳しい基準を課して家づくりに取り組んできました。

ちょうど2003年に通称・シックハウス法と呼ばれる「建築基準法に基づくシックハウス対策について」が施行されたことも大きい。これによってホルムアルデヒドの使用規制が始まり、シロアリ防除に使われるクロルピリホスの使用禁止が義務づけられました。

時代は移り変わり今、住宅の環境と言えば、地球温暖化対策と結びついた省エネや、太陽光発電などの創エネが主流です。8年前はあれほど騒がれていたシックハウスに対する注目は薄れています。確かに法規制によってシックハウス対策は一定の進歩を見せましたが、それでも今なおシックハウスの症状に苦しむ方はいらっしゃるのです。

化学物質は何十、何百種類という話ではなく、それこそ無数にあるわけですし、人によって症状も原因も異なります。だから今こそ、大丸建設では「脱・シックハウス」の原点に帰らなければと思っているわけです。

なんでも情報局

桜餅、どっちがお好み?長命寺系と道明寺系

そろそろ桜の季節がやってきますが、花より団子、という方も多いかもしれません。桜の下で食べるならやっぱり桜餅。 桜の香りがしみ込んだ皮に、上品なあんこが日本の春を感じさせますね。

桜餅には関東風と関西風があるのをご存知ですか?関東風は東京・隅田川河畔に店を構える「長命寺(ちょうみょうじ)」の桜餅が有名。小麦粉を薄くのばしたクレープ状の生地であんこをくるんでいただくのですが、とてもさっぱりお上品な味わい。

一方、関西風の桜餅は、道明寺(どうみょうじ)の僧侶が保存食として携帯していたという餅米を砕いた粉(道明寺粉といいます)を蒸した生地であんこを包み込み、こちらはもっちりとした味わいです。

どちらが元祖かには諸説ありますが、1717年に隅田川土手の桜の葉を集めて向島の名跡長命寺の門前で売り始めた長命寺桜餅に軍配があがると言われています。

300年の味わい、ぜひ本場でいかがでしょうか。

2011年01月

vol.41 (2011/1月)

トップニュース

新年あけましておめでとうございます。2011年、原点回帰の年のご挨拶


大丸ニュースをご愛読くださる皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も皆様方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

一昨年、住宅産業を襲った未曾有の不況。昨年後半になって、住宅版エコポイントの追い風などもあり、少しずつ回復基調を見せるようになりました。住宅業界の厳しい状況は大丸建設にとっても他人事ではなく、自ずと、私たちが進むべき道について考えるいい機会となりました。

最近、住宅のエコロジーと言えば、省エネや環境対策などが主流。確かに地球温暖化問題は待ったなしの状況です。

しかし、一方で忘れてはならないのは、「誰もが安心して住まうことのできる、健康な住まいの追求」だと私たちは考えます。シックハウスに悩む方々が安心して住める家をどのようにつくっていくのか。もっと言えば、シックハウスにならない家づくりをこれからも大切にしていきたい。その原点に立ち返る一年にしていきたいと思います。

大丸建設では、「家は人を守るもの」と考えます。地震や台風などの災害から身を守るために、壊れにくい家づくりをすることはもちろんのこと、有害化学物質による健康被害から住まい手を守る、という視点も忘れてはなりません。

今年のテーマは、「今の時代にいちばん合った、いちばんやさしい家づくり」です。皆様の「ハウスドクター」として頼っていただけるよう、今年も精一杯精進して参ります。

2011年元旦 大丸建設 安田昭

なんでも情報局

七草粥でお正月疲れを癒そう

新春のご挨拶や新年会、初詣に家族旅行……お正月の疲れが出始めた7日には、七草粥を食べてお正月の疲れや胃もたれを癒しませんか。七草粥とは、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)を入れて炊いたお粥のことで、正月七日に食べるとその一年病気をしないと言われています。

七草にはそれぞれ薬効があります。独特の芳香があるセリは気持ちをすっきりと前向きにし、ナズナは利尿作用や解熱によいとされています。ハコベにも利尿作用があります。スズナ(カブ)は消化を促進し、スズシロ(大根)はビタミンたっぷり、風邪予防にもよい素材です。

何より、野草には春のエネルギーがたくさん含まれています。一年の無病息災を祈りながら、七草粥の香りと味を楽しみましょう。

2010年11月

vol.40 (2010/11月)

トップニュース

改めて、シックハウスについて考える

大丸建設で自然素材、国産の無垢材による家づくりに取り組むようになってから、10年近くになります。正確に言えば、明治初期からの140年間、ほとんど無垢の木や素材を用い、匠の技で家をつくっていましたが、戦後の一時期、新建材を使ったことがある、といった方がいいでしょうか。

新建材は便利で簡単、いいことづくめと誰もが信じて疑わなかったころ、ふと社長の安田昭が、「虫も住めないような家に人が住むのはおかしいのでは?」と疑問を覚えたことがきっかけです。

2003年に建築基準法が改正されて(通称シックハウス法)、人体に影響を及ぼすホルムアルデヒドやクロルピリホスの使用が規制されるようになりました。厚生労働省も13の化学物質の指針を出すなど、この時期、住宅の化学物質への関心が高まり、使用料を抑える動きが一般的になりました。

その成果か、ここ数年でシックハウスに悩む方が減ってきているように感じます。この間、地球温暖化問題が深刻さを増し、「住宅のエコ」といえば、化学物質よりも省エネのほうに重きが置かれるようになってきました。

しかし、シックハウスや化学物質過敏症に悩む方々が今でもいることは忘れてはいけません。有害化学物質ゼロ、誰もが安心して住める家づくりをするという初心を忘れず、これからも真摯に家づくりに取り組んでいきます。

なんでも情報局

今話題のマクロビオティックって?

健康志向の高まりから、今、マクロビオティックという食事療法に注目が集まっています。玄米や全粒小麦など未精製の穀物を中心に、野菜、豆類、海藻類を組み合わせる食事のこと。

砂糖を使用せず、魚介類(鰹節や煮干しの出汁含む)、肉類、卵、乳製品を用いないので、大きく「玄米菜食」「ベジタリアン食」の一種と考えてよいでしょう。

マクロビオティックの考えに「一物全体」「身土不二」があります。自分の暮らす土地で採れた作物を、皮も根も捨てずに用いて丸ごと食べるのが望ましいとされています。無農薬や自然農法による食材が推奨されるのはそのためです。

2010年09月

vol.39 (2010/9月)

トップニュース

純和風建築の魅力と役割

大丸建設の建てる家といえば、今ではオール自然素材の100年住み継げる家、というのが定着しています。お客様の層としては、子育て世代で初めて家を建てる方、あるいは子どもが巣立った後の夫婦の終の住処を求める方が多く、建坪にして30坪前後のコンパクトな家が多いのが特徴です。

今から30年ほど前は、親子代々の住まいで、茶室を備えていたり、入母屋という農家風の豪壮な外観を持つ家など、いわゆる「純和風建築」に対するニーズも多かったものです。

社長・安田昭が振り返るに、「純和風建築のよさは、家に入るとシャキッと気持ちが改まる感じがする」。幼い頃から、いわゆる和風の名建築を見て育った経験から、飲食店などの襖の桟の華奢さに数寄屋風の洒脱さを感じたり、逆に民家ではどっしりとした風情に安心感を覚えたり、肌身に染みる感覚を今でも持っている、と言います。

現代のライフスタイルでは、特に子育て世代の家に純和風建築の様式を取り入れるのは、住まい方からみても、予算も、現実的には合致しないのでは、と安田はいいます。

しかし、小さなうちから日本建築のよさを知り、玄関では靴を揃える、和室では畳の縁を踏まない、などの基本所作を覚えておくことは、子どもたちの将来にとっても悪いことではありません。

また、終の住処を求める方には、和風の落ち着いた住まいを提案していきたい、とも言います。住まいではなかなか経験できない和風建築の魅力。近くには民家園などもありますし、有名建築にふれて、先人たちの技術や息吹を感じてみるのもいいのではないでしょうか。

なんでも情報局

今年の中秋の名月ではお月見団子をつくろう


今年の中秋の名月は9月22日です。旧暦では7月~9月を秋とし、その真ん中に当たる8月15日を中秋といいます。なので、満月でなくても「十五夜」といいます。

月は太古の昔から農耕の守護神として崇められてきました。稲刈り間近なこの時期に豊作の願いもこめて、月は愛でられてきたのかもしれません。

今年はお月見団子を手づくりしませんか?十五夜では15個の団子をお供えします。

  • 団子粉300gに水200ccを加え、耳たぶぐらいのやわらかさになるまでよくこねる。
  • 団子生地を適当な大きさに丸めて沸騰した湯の中に入れ、2~3分ゆでる。
  • 団子が浮いてきたらすくい上げて冷水にとり、よく冷やす。

※上新粉を使ってもよい。その場合はこねる水を熱湯にする。

2010年07月

vol.38 (2010/7月)

トップニュース

ナチュラルリフォームのポイント

大丸建設では、自然素材を用いたナチュラルリフォームに力を入れています。 これからの時代は、住まいを建てては壊しのスクラップアンドビルドではなく、中古住宅(ストック住宅)をいかに活用し、新しい命を吹き込むかが必要になってきます。

特に、大丸建設でこれまで建てさせていただいた家の場合、100年もつように堅牢な構造、十分な耐震性を確保しています。ここ7年ほどに建てた家は、自然素材と国産材に特化していますので、長く住むごとに古民家的な風合いが増し、価値も高くなっていきます。

ただし、1981年以前に建てられた「旧耐震」のストック住宅については、可能な限りリフォームを勧めています。ストック住宅で耐震補強をする際は、どうしても横揺れに対する強度を確保しなければならないことから、構造用合板を使う必要が出てきます。その場合も、最も化学物質が少ないものを選ぶようにしています。

自然素材への内装リフォームは決して難しくはありません。和室をフローリングにする際に無垢材の床にするだけで、畳と同じように吸湿性を確保でき、また、木肌の心地よさ、やわらかさ、温もりを実感できるはずです。

クロス張りの壁や天井でも、簡単に漆喰の壁に変身させることが可能です。生石灰クリームはクロスの上からそのまま塗ることができます。接着剤が強い壁の場合はアク止めが必要になることもありますが、総じてきれいな仕上げです。

ほかにも、キッチンや洗面所のカウンタートップを無垢材にしてみたり、建具を木材に変えてみる、あるいは押入れの襖にお気に入りの和紙を貼るというのも、ナチュラルリフォームの一歩と言えます。どんな小さなことでも、大丸建設では気持ちよく対応させていただきます。御気軽にご相談ください。

なんでも情報局

夏向けアロマオイルの活用法

植物の香りを精油として抽出したエッセンシャルオイルを用いるアロマテラピー。気軽にリフレッシュできることから、人気です。香りにはそれぞれ効能があり、ラベンダーなら安眠、グレープフルーツなどの柑橘系なら元気になるなど、心身の状態にあわせて使い分けます。

例えば虫除けには、ユーカリやレモンバームがおすすめ。これらをブレンドして薄めたものがナチュラル系虫除けスプレーとして売られています。ペパーミントやティートリーなどのすーっとした香りは、暑くてだるいときにおすすめです。清涼感で気持ちがシャキッとするはずです!!

木の家にはアロマのさわやかな香りがぴったりです。ぜひ、この夏は、アロマを生活の中に取り入れてみませんか?

※アロマの精油は直接肌につけないこと。必ず使用上の注意をよく見て、使用法を厳守してください。