vol.14 (2006/7月)

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木の家で涼しく暮らす


梅雨寒もとっくに過ぎ、蒸し暑い日が続きますね。木の家は、日本の暑~い夏の強い味方。建て方や住まい方の工夫次第で、快適に過ごすことができます。 例えば、庇を大きくつくることで、夏の強烈な日射しをカットすることができます。夏は太陽高度が高いので、軒が深ければ直射日光が屋内に侵入することもなく、むしろ軒による影が涼しい風を呼び込みます。軒先に打ち水をすれば、気化熱でさらに涼しさは増します。

庭の植物も涼を呼ぶには効果抜群。植物は葉が光合成し、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出します。日射しが強いほど緑は深くなり、リラックス効果は抜群。植物に水を与えることで前述の打ち水効果+葉っぱからの水分の蒸散作用で、二倍に涼しさが増します。大きな樹木があれば適度な木陰をつくってくれます。

また、無垢の杉材ほど夏の強い味方はありません。さらさらと素肌になじむやわらかい質感で、裸足で歩けば誰もがその気持ちよさに驚くのではないでしょうか。木は多孔質のため、表面積が広くその分さらりとした質感が保たれているのです。木は蒸し暑いときは湿気を吸着し、乾燥すれば放出するという「吸放湿性」を備えています。そのため、室内の湿度はいつも快適にコントロールされます。

せっかくの性能だから、できれば肌に直接触れる部分は塗装せず、無垢のままにしておくことをお薦めします (水回りを除く)。 今はエアコンがあるため、ついついリモコンのスイッチを押しがちです。しかし、ちょっと工夫するだけで、快適な環境はすぐ手に入ります。さらりと浴衣を着流して、風鈴の音、うちわの心地よい風を愉しむ–。今年の夏は、風流を採り入れてみてはいかがでしょうか。

なんでも情報局

みかんの皮リサイクル法

この時季出回る夏みかん。中身はおいしくいただいて、皮はそのままゴミ箱へ……それではちょっともったいない、とっておきのリサイクル法があります。

1. 冬、みかんの皮が入浴剤になるように、夏みかんの皮も乾燥して入浴剤にできます。
天日で乾燥させて使いましょう。ただし、内皮の白い部分はとれやすく、湯船に浮いてゴミになりやすいので、予め取り除くかお茶を入れる不織布のパックに入れましょう。

2. 柑橘類の皮には、汚れを落とす成分が含まれているのをご存じですか? 
内皮の白い部分は蛇口やシンクなど、金属を磨くのに適しています。また、白い内皮と黄色い外皮を一緒にお湯で煮出して、濃いめのエキスを抽出すると、お風呂の洗剤になります。しつこい油汚れには向きませんが、人間の皮脂程度ならばさっとスプレーしてスポンジでこすり、水で流すだけで十分!

ぜひ一度試してみてください。
※この内容は、夏みかんに限らずすべての柑橘類の皮に当てはまります。なるべく無農薬のものを使いましょう。