vol.15 (2006/9月)

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子どもは遊びの天才!木で遊ぼう


みなさんの周りにいる子どもたちは、どんなおもちゃで遊んでいますか?赤や黄色のカラフルな積み木。ピコピコと電子音が鳴ったり、ピカピカ光る戦隊もののおもちゃ。かわいらしいピンク色をしたプラスチックのおままごとセット……。どれも、子どもが好きそうなものばかり。ちょっと大きくなったらゲームという子どもも多いかもしれません。

では、みなさんが子どものころはどんなおもちゃで遊んでいたでしょうか?もしかしたらおもちゃは持っておらず、その辺にある草や石、木っ端、もしかしたら虫で遊んでいたかもしれませんね。それでも、遊びの思い出は楽しかったはずです。

自分で木工品を手づくりできることでお客さまに人気の大丸木工フェスタ。大人が椅子や踏み台など大物に挑戦している間、子ども向けには棟梁が毎回工夫を凝らしたおもちゃをつくってくれます。棟梁の手にかかればただの木切れも車や飛行機、お魚に変身。車には荷台がつき、木の車輪を走らせることができます。魚の口の先にくぎを出し、磁石のついた竿を使えば魚釣りができます。

また、目の前でおもちゃがつくられていく様子をみて、参加した子どもたちはとても楽しそうな表情です。幼いころからいつも大工さんが身近にあった大丸建設の安田ファミリーは、自然と木にふれる機会も多く、木は恰好の遊び道具でした。

ふだんは無口な大工さんがいとも簡単に木を使っておもちゃをつくってくれたりと、改めて木やものづくりの楽しさを感じ取っていったものです。息子二人が会社で働くようになったのも、そのような経緯があるからかもしれません。

今、子どもたちの周りには多種多様のおもちゃがあります。色も形も音も、そして素材も多彩です。しかし、子どもは「遊びの天才」。その想像力、可能性は無限にあります。木っ端一つを与えれば、それを飛行機にしたり、まな板に見たてたりして、ごっこ遊びをすることができます。何だっておもちゃにすることができるのです。ぜひ、お子さんと一緒に木の遊びを楽しんでください。

なんでも情報局

菊の節句を楽しもう


皆さん、菊の節句をご存じですか?9月9日は「重陽の節句」といい不老長寿のシンボルでもある菊にちなんだ節句の日です。ちなみに旧暦では10月30日です。

平安時代、紫式部や清少納言によって描かれた重陽の節句では、前夜のうちに菊の花のつぼみに綿をかぶせて菊の香りと夜露を染み込ませ、人々はその綿で顔や身体を拭ったとされています。浮き世の汚れをぬぐい去り、菊のパワーがいつまでも続く若さと美しさを与えると信じられていたのでしょう。

そのほかにも、菊湯に入り、菊の花を浮かべた菊酒を飲むなど、現代にも応用できそうな楽しみ方ができそうです。菊湯に使う菊は、観賞用や食用のものではなくリュウノウギク(野菊)の葉を使います。血行を促進して新陳代謝をよくし、老廃物を排出する効果があるようです。

また、東北地方では食用菊が生産されており、酢の物やお吸い物の具に使われます。この秋、暮らしに菊を採り入れて親孝行をしてみては?