vol.20 (2007/7月)

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建築から環境問題を考える

今、地球温暖化やゴミの問題など、私たちを取り巻く環境問題は「飽和状態」と言えるのではないでしょうか。 私たち、建築に携わる立場の人間も、環境負荷をできるだけ減らすような工法や素材を選んでいく必要があると考えています。 大丸建設ができる環境対策、今回は2つの視点からご紹介します。

一つは、「製造時の環境負荷」について。大丸建設では木や土壁など、なるべく自然の素材を使っています。特に木については、和歌山の山長商店から直送される杉材を主に使用。国産材を使用する場合、外国産材に比べると、輸送にかかる化石燃料の量はぐっと少なくて済み、環境に負荷を与える防虫・防腐剤の散布もしなくて済みます。塗り壁材もシンプルな製造工程のものなので、製造時のエネルギー負荷が少ないのが特徴です。

もう一つ、廃棄のことも考えて自然素材を使っています。最終処分場に送られる産業廃棄物のうち多くの割合を占めるのが、建築廃材です。アスベストや有害物質を含んだ建材は、土に還すことができません。もちろん、木をそのまま放置することはできませんが、燃やした時にダイオキシンなど環境ホルモンを発生させないという点では、自然素材は廃棄時の環境負荷が少ないと言えるでしょう。

また、良材を使えば、古材としてリユースすることもできます。リサイクルよりもリユースの方が、製造エネルギーがかからなくて済みます。 木の家は、エコロジーです。木の家に暮らすことそのものが、エコロジーな暮らしと言えるでしょう。毎日の生活の中で、少しずつ、エコシフトしてみませんか。

なんでも情報局

土用の丑の日と言えば、「鰻」と「梅干し」?

今年の土用の丑の日は7月30日。この日、鰻を食べるのはなぜでしょう?夏の暑さを乗り切る栄養をつけるため、と言われていますが、丑の日には「う」がつくものを食べるとよいという言い伝えが元になっているという説もあります。

同じ「う」がつくものとして、梅干しがあります。梅干しも土用の頃の晴れた日に「土用干し」をする習慣がありますよね。

「鰻と梅干しは食べ合わせが悪い」とはよく聞かれる話ですが、医学的には根拠はないそうです。 脂の多い鰻と塩分が強い梅干しは胃への刺激が大きい、鰻と梅干しは実は相性がよくて食欲が進み、ついつい食べ過ぎてしまうなど、昔の人の生活の知恵が言い伝えとなって今に続いているようです!