vol.26 (2008/7月)

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今年は「環境元年」家づくりにもエコの波

今年に入ってから、新聞や雑誌などで「環境」「温暖化」の文字を見ない日はないほど、環境問題は世界的な関心事になっています。この7月に開催される洞爺湖サミットの主要テーマは「環境」。家づくりにもエコの波が押し寄せています。

地球温暖化対策で最も重要視されているのが、何と言っても「省エネ」です。エアコンや冷蔵庫などはエネルギー効率の最新機器に買い替えを促す、照明は白熱球から電球型蛍光ランプに取り替える動きが加速するなど、行政のテコ入れが始まっています。

もちろん、できるだけ消費電力の少ない設備機器を使って省エネをすることは、地球温暖化対策だけでなく、家計の節約にも効果的です。しかし、あくまでも家電や設備ありきではなく、そもそも電力に頼らなくても済むよう、暮らしそのものを見直すことも大切なのではないでしょうか。

例えば、夏は窓を開け、緑のカーテンや打ち水で放射冷却をし、部屋に涼を採り入れる。風の通り道をつくって一筋の風を感じる。冬は太陽の日差しを部屋の奥まで採り入れ部屋を暖める。薪ストーブ一台あれば、家中の暖房を賄えます。

木の壁や床はさらりとした肌触りで、夏の蒸した空気でもさわやかさを感じ、冬は温もりを得ることができます。木や土は調湿性が抜群。室内の空気を清浄に保つことができます。

エネルギーで制御することありきではなく、そもそも、エネルギーが必要なのかどうか考える。家の構造そのものの環境負荷が少なければ、生涯通じて使うエネルギーも少なくて済みます。自然素材の家づくりは、それが可能なのです。

なんでも情報局

家庭で生ゴミを堆肥化! 段ボールコンポスト

全国的に梅雨入りし、気温も上がってきた今日この頃、家の様々なところの臭いが気にかかる季節になりました。 気になる臭いの筆頭は、もちろん台所から出る生ゴミ!

生ゴミは水分を多く含んでいるため重量が増え、輸送時の環境負荷が増えるばかりでなく、ゴミを燃やす時のエネルギーも大量に消費するのです。

生ゴミを減らすには、何と言っても食品の無駄を出さないこと。食べ残しをせず、低農薬・無農薬の野菜は皮ごと使い切ることです。 それでも出てしまう生ゴミは、コンポストへ。

我が家の庭はそんなに広くないし…という方は、段ボールコンポストを試してはいかがでしょうか?段ボールに籾殻の炭と食物有機物が腐植化したものが入っていて、それに生ゴミをポイポイ入れて、スコップでかき混ぜれば、生ゴミが発酵して堆肥になります。

常に発酵→分解が繰り返されているので、容量も増えず、臭いもない。しかもゴミが出ないのでおすすめです。