vol.31 (2009/5月)

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木にも“旬”があります。時代のキーワードは地産地消から旬産旬消へ

寒い冬が明け、水ぬるむ春がやってきたと思ったら、すっかり新緑が美しい季節になりました。山の木々は冬の間に蓄えられた水と養分を吸ってぐんぐん成長する時期です。

「木の伐採は(秋の)彼岸から(春の)彼岸まで」という言葉があります。木は春から秋にかけて水分を吸い上げ、たくさん光合成をし、幹を太らせ、成長します。

木の表皮に近い部分を白太(辺材)といいますが、デンプン質などの養分や水分を多く含み、外側からどんどん太っていきます。この時季に木を伐るとたくさんの水分が含まれているため乾燥しにくく、虫がつき、カビが生えやすくなってしまいます。

逆に、秋冬は養分を消費し、赤身(心材)がしっかりと固くなり、乾燥しているため虫がつきにくく含水率も少ないので、曲がりや反りが起こりにくくなります。

こういった木の性質から、木は伐るならば「秋冬」と、先人たちは知恵を絞ってきたのです。まさに「木の旬」と言えます。

食べものの世界では「地産地消(地域で採れたものを地域で食べる)」が当たり前になっていますが、今は「旬産旬消(旬に採れた作物をいちばん美味しい時期に食べる)」の考え方が見直されています。

住宅の安心・安全は、食の傾向から数年後に追いついています。紀州・山長商店の杉檜材を中心に、国産材を使った家づくりを行っている大丸は、時代の流れをいち早く取り入れていると言うことができるのです。

なんでも情報局

マイ箸は今や常識?これからは「ユア(YOUR)箸」持参がカッコいい!

コンビニや飲食店でもらう使い捨ての割り箸を断り、 繰り返し洗って使える「マイ箸」を持つスタイルが、若い人を中心に人気です。

空前のエコブームが後押ししているようですが、ゴミを出さずにリユースする習慣がようやく根づいてきたようです。さらに一歩進んで、マイ箸を2膳以上持ち歩き、ごはんを食べる時にマイ箸を持ってない人がいれば、貸し出せるように「ユア箸」を持っている人がいます。

マイ箸を知らない人にとっては、「何それ?」「おしゃれだね」と会話がはずみ、それを貸し出すことでコミュニケーションが活発になるという、思わぬ効果もあるそうです。プレゼントすれば、あげる方ももらう方もうれしいですね。

マイ箸から始めるリユースの輪。まずは身近に広めてみませんか。