vol.42 (2011/3月)

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もう一度、シックハウスを考える

大丸建設が国産材と自然素材の住まいづくりに特化したのは今から8年ほど前のことです。国産材を使用する工務店仲間とともに、住宅雑誌「チルチンびと」の主宰する「チルチンびと『地域主義』工務店の会」の立ち上げに関わったことがきっかけです。

全国から自然素材を訴求する工務店が集まるようになり、仲間たちと「有害化学物質ゼロの家づくり」「脱・シックハウス」などをキーワードに、使用建材のすべてのトレーサビリティ(生産・流通・建築に至るまでの履歴)をとり、竣工時の化学物質検査を行うなど、徹底した管理と厳しい基準を課して家づくりに取り組んできました。

ちょうど2003年に通称・シックハウス法と呼ばれる「建築基準法に基づくシックハウス対策について」が施行されたことも大きい。これによってホルムアルデヒドの使用規制が始まり、シロアリ防除に使われるクロルピリホスの使用禁止が義務づけられました。

時代は移り変わり今、住宅の環境と言えば、地球温暖化対策と結びついた省エネや、太陽光発電などの創エネが主流です。8年前はあれほど騒がれていたシックハウスに対する注目は薄れています。確かに法規制によってシックハウス対策は一定の進歩を見せましたが、それでも今なおシックハウスの症状に苦しむ方はいらっしゃるのです。

化学物質は何十、何百種類という話ではなく、それこそ無数にあるわけですし、人によって症状も原因も異なります。だから今こそ、大丸建設では「脱・シックハウス」の原点に帰らなければと思っているわけです。

なんでも情報局

桜餅、どっちがお好み?長命寺系と道明寺系

そろそろ桜の季節がやってきますが、花より団子、という方も多いかもしれません。桜の下で食べるならやっぱり桜餅。 桜の香りがしみ込んだ皮に、上品なあんこが日本の春を感じさせますね。

桜餅には関東風と関西風があるのをご存知ですか?関東風は東京・隅田川河畔に店を構える「長命寺(ちょうみょうじ)」の桜餅が有名。小麦粉を薄くのばしたクレープ状の生地であんこをくるんでいただくのですが、とてもさっぱりお上品な味わい。

一方、関西風の桜餅は、道明寺(どうみょうじ)の僧侶が保存食として携帯していたという餅米を砕いた粉(道明寺粉といいます)を蒸した生地であんこを包み込み、こちらはもっちりとした味わいです。

どちらが元祖かには諸説ありますが、1717年に隅田川土手の桜の葉を集めて向島の名跡長命寺の門前で売り始めた長命寺桜餅に軍配があがると言われています。

300年の味わい、ぜひ本場でいかがでしょうか。