2006年05月

vol.13 (2006/5月)

トップニュース

意外と簡単!自然素材の内装リフォーム

最近、にわかにスローライフに注目が集まるようになり、住まいについても自然素材がブームになっています。今住んでいる家が木の家じゃなくても、マンション住まいでも、内装に自然素材を取り入れるだけで、ぐっと快適に過ごすことができますよ。

30代のKさん夫妻は、この春、中古マンションを購入したばかり。せっかくだから自然素材でリフォームをしたいと相談を受けました。ご夫妻の要望は二つ。リビングの日に焼けたクロス壁を漆喰にすること。そしてベッドルームとして使用する和室の床を、畳からフローリングに張り替えること。

そこで大丸建設では、壁についてはクロスの上からそのまま塗ることのできるタナクリーム(生石灰クリーム)を用いて工期とコストの短縮を、寝室は心地よい空気環境を考慮して、和歌山産の無垢の杉材を用いることにしました。

12畳の広々としたリビングは、真っ白なタナクリームで清潔感あふれる明るい空間となり、寝室に張った無垢材の床は寒い日でも温もりあふれるやさしい質感。裸足で歩いていても気持ちいいと大好評です。

特に床材については、ワックスなどで塗装せず、無垢の杉のやわらかい感触を愉しんでもらうことをおすすめしています(水廻りは除く)。寝室は、実は1日の中で一番長い時間を過ごす場所。

寝ている時は大人なら1晩当たりコップ1杯の汗をかくと言われているので、吸放湿性がある素材を使うのが一番です。Kさん夫妻は自然素材リフォームにたいへん満足し、次は洗面台を檜に、洗面ボウルをモダンな陶器にしたいと夢をふくらませています。身近なところから始める自然素材リフォーム、一部屋からでもできますのでぜひ試してみてはいかがですか。

なんでも情報局

唇に、手に、どこにでも使える万能クリーム。手づくりみつろうクリームはいかが?

最近、手づくりコスメが流行っています。オーガニックのみつろうが手に入ったならば、市販のハンドクリームよりも安心して使える手づくりクリームにチャレンジしてみては。驚くほどに簡単につくれるうえ、 手だけではなく唇、爪などにもうるおいを与えてくれます。

材料
・みつろう(エコショップなどで手に入る)……4g
・ホホバオイル……10g
・エッセンシャルオイル(好きな香りのもの)……2~3滴

レシピ
①. みつろうは湯煎で溶かす。
②. ①にホホバオイルを入れ、みつろうと混ぜ合わせる。
③. ②にエッセンシャルオイルをたらし、容器に入れて冷やし固めてできあがり。

できあがったクリームは、なるべく1カ月以内に使い切りましょう。

2006年03月

vol.12 (2006/3月)

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耐震偽装問題発覚!木造は大丈夫なの?


昨年末に耐震偽装問題が発覚してからというもの、改めて地震と建物の関係に注目が集まっています。今回の問題ではマンション建設の際の鉄筋の量や筋交いに大きな着眼点になりましたが、木造住宅も他人事ではありません。

重く固い鉄筋とコンクリートに比べると、木材は軽い、やわらかいという特徴があるため、素材としてはもろいと言えるかもしれません。以前の大丸ニュースでもお伝えしましたが、木造軸組構法では木と木を組み合わせることによって粘りと強度を出し、大きな地震が来た時には柔軟に変形することで地震に耐えるのです。

阪神・淡路大震災の時は多くの木造住宅が倒壊したため、「木造住宅は危ない」とさえ言われました。しかし、その後の調査で倒れた建物の多くはいわゆる「安普請」。住宅の大量生産によって生み出された「早い、安い」住宅がほとんどでした。 専門家に言わせれば「非常に華奢な構造体」。つまり、建物を支える柱や梁が細く、またその本数もとても少なかったといいます。

一方、中越地震では地震の規模からすると倒壊した建物は比較的少なくて済みました。豪雪地帯である中越地方は、雪の重量に耐えられるようなしっかりとした骨組みの家が多いからと言われています。

耐震偽装事件では、コストを抑え時間を短縮させるために、いちばん大切なところをないがしろにしていました。家を建てるには人件費、時間、材料費など、ある程度のお金と時間は必ずかかります。例えば立地、広さ、間取りからしてあまりにも金額が安い場合は、何かが犠牲になっている可能性があるのです。それが、人命に関わる重要な問題をはらんでいるのなら、企業の倫理としてあってはいけないことなのです。

大丸建設では、お客さまの住宅への夢を実現するために、なるべく「自由」な設計を可能にしようと考えています。ただし、間取りを重視するあまりに構造がおそろかになるようなことは絶対にしません(大丸で家を建てたお客さまならお気づきでしょう)。なぜなら、わたしたちはお客さまの命に対して責任があるからです。 家を建てるのは、人です。このような世の中だからこそ、「信頼」が何よりも大きなキーワードになるのではないでしょうか。

なんでも情報局

無垢の床に米ぬかワックス

無垢材の床はさらりと素足に馴染み、とても心地のよいものです。一般のフローリング建材のように塗膜で木を覆わないので、木の呼吸を妨げません。 そんな無垢材のメンテナンスに、ぬか袋はいかがでしょうか。昔は、木の床は米ぬかを入れた布袋で磨きこまれていました。何十年も経った木の床が、まるで鏡のようにピカピカしているのを見たことはありませんか?

これは、ぬか袋から米ぬかの油分がしみ出し、木に油分とうるおいを与えているから。磨きこんでいるうちに、徐々に光沢も出てきます。ぬか漬け、洗顔、そしてお掃除にと、昔の人は、米から出るぬかをいろいろなことに利用していたことがわかります。

時を重ねることで美しさを増すのは、自然素材ならでは。毎日磨くのはたいへんでも、例えば週に1度、おまじないのように続けるだけで、何年か後の輝きはまったく違ってくるはずです。楽しみながら、試してみてはいかがでしょうか。

2006年01月

vol.11 (2006/1月)

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LOHAS

あけましておめでとうございます。 今年も、大丸建設はお客さまの「ハウスドクター」として邁進していきます。

みなさん、LOHAS(ロハス)という言葉を知っていますか? 最近、新聞やテレビ、雑誌などでよく目にしますよね。LOHASとはLifestyle of Health and Sustainabilityの略で、自身や家族の健康と地球環境に負荷をかけない持続可能な社会・環境を目指したライフスタイルのことを指します。

今は空前のエコ・ブーム。健やかなからだを維持する目的で無農薬の食材やヨガが流行ったり、地球温暖化やCO2の排出量規制など、個人から国家レベルまでさまざまな問題的がなされています。LOHASが注目されるようになったのはここ数年のことですが、大丸建設では長いこと一貫してLOHASな家づくりを提唱しています。

大丸の4つの約束が

1.Free(自由設計) 
2.Sustainable(持続可能な住まい)
3.House Dr.(住まいの主治医) 
4.Organic(自然素材の家づくり)

であることからもおわかりいただけると思います。

日本で採れた生産者の顔の見える木材は、格調高い香りや真っ直ぐな柾目、表情豊かな板目、そしてやわらかい質感が魅力です。また、防腐剤などの薬剤が使われず安心です。また、日本の木材を使うことは今や危機的状況に陥った日本の林業を救うことにもつながります。何より、自然素材の家は空気が心地よく、家族が健康にのびのびと暮らすことができるのです。

自身の健やかで明るい暮らしが、地球環境の保持につながる――。当たり前のことが、ようやく今一般にも受け入れられるようになってきています。大丸建設ではこれまでもこれからも変わらず「LOHASな家づくり」を続けていきます。

なんでも情報局

せっけんシャンプー、最初の3ヶ月を乗り切ろう

地球環境や健康のことを考えて、市販のシャンプーからせっけんにかえてはみたものの、どうしても髪がごわごわしてしまいあきらめた~~~身に覚えはありませんか?市販のシャンプーは髪をツルツル、サラサラにするために多くの化学的成分、界面活性剤などが入っており、特にリンスはケミカルのオンパレード。一見サラサラに見えても髪の外側からコーティングされているだけで中はスカスカ…ということも。

せっけんシャンプーの使い始めは「髪がベタベタ」「ゴワゴワ」「ギシギシ」と感じますが、これは合成シャンプーによって傷んだ髪が元に戻ろうとするために起こる現象です。個人差もありますが、3ヶ月~半年ほどでコシとツヤが戻ります。また、髪の毛は本来弱酸性。せっけんでアルカリに傾いた髪を弱酸性に戻すために、お酢やクエン酸を薄めてリンスしましょう。

2005年11月

vol.10 (2005/11月)

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地震と木造住宅について part2

木造住宅と地震の関係について知ることは、来るべき大地震に備えるうえでも大切です。前号の特集では、建物にかかる力は「縦の力」と「横の力」の二つがあり、地震の際は特に「横の力」に耐えなければならないという話をしました。木造住宅の場合はコンクリート造などとは違い、骨組みが木、壁が土など、建物全体が「やわらかい」素材でできています。木造住宅は地震の際、建物全体で揺れ、変形してめり込むことで地震の力を受け流します。

つまり、「中小の地震にしっかり耐えられるだけの素材の強さを確保し、大地震の際は変形して一部が壊れたとしても全体を守る」という考えをもってください。例えば、壁だけが強い素材でできていると、骨組みだけが壊れて壁に押しつぶされる、などとバランスを欠いてしまいます。

木造住宅は、以下のパーツがバランスよく配置されていることが大切です。基本的には「重力=縦の力」に耐え、地震の際は横の力をうまく受け渡す役割を果たします。

○基礎…重力に何十年も耐えるほか、地盤と地震力の中継地点にも。
○軸組…住宅の「骨格」。接合部分で力の受け渡しをする。
○壁…骨格に壁が入ることで、建物をしっかり固定。横の力を伝える面の役割。
○床…常に重力に耐え、地震の際は柱や梁にかかる横の力を、壁に伝える。
○屋根…小屋組は「軸組」の一部で、野地板は床や壁の用に「面」で耐える。

なんでも情報局

お酢の力で水まわりがピカピカに!

蛇口のまわり、トイレの水際・…。ガンコな水アカは、強力な洗剤を使ってもなかなか落ちない厄介者です。そんな時に役立つのがお酢。

水アカの正体は炭酸カルシウムやリン酸カルシウムが結晶化したもの。お酢に含まれる水素イオンがこれらの結晶をゆるませ(親和反応)、さっと拭き取る、または水で流すだけで驚くほど汚れがきれいになります。お酢を水で薄め、好みのエッセンシャルオイルを加えたビネガー水を手元に置き、トイレや水まわりにしゅっとひと拭きするだけで、大掃除いらずです。

また、重曹と組み合わせるとパワーアップ。気になるところに重曹をふりかけ、ビネガー水をひと拭きすれば、シュワシュワ泡が汚れを撃退します。
水:500ml、酢:大さじ1、オイル:1~2滴

2005年09月

vol.09 (2005/9月)

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地震と木造住宅について

世界の中でも有数の地震大国・日本。中でも東京は要注意地域と言われています。今回は、木の家と地震の関係について。 建物に甚大な被害を及ぼす天災は、地震と台風です。

建物にかかる力は、大きく分けて2つ。1つは縦の力=重力です。建物自体の重さ、人や家具、屋根に積もった雪など、縦の力は絶え間なく建物にかかっています。もう1つが横の力。台風が呼ぶ強風は横から吹きつけ、雨も横なぐり。直下型地震以外のほとんどの地震は横揺れです。

建物は常に縦の力=重力には強くつくられていますが、住まいの「耐震性」を考える時は、いかに横からの力に耐えられるかが重要な課題なのです。木造住宅の場合、地震に対しては建物全体がバランスよく揺れることによって、地震の力をやり過ごすようにできています。そのためには、基礎、軸組、軸組をつなぐ接合部、壁、床、屋根がバランスよく配置されていることが重要です。

私たちはお客さまの安全のため、それらを最優先してプランを考えています。

なんでも情報局

まだまだ厳しい残暑に…打ち水大作戦。

この夏、全国各地で「打ち水」イベントが行われていたのをご存知ですか?打ち水は涼をとる知恵として、日本では古くから行われていた風習。玄関や軒先に水をまき、その気化熱で暑さを和らげるのです。

都心では何と、打ち水で気温が2℃も下がることが実証されました。アスファルトに覆われたコンクリートジャングルですらそうなのですから、土や緑があれば効果は倍増。なぜなら、土は水分を長く保つことができますし、植物は葉から水分を蒸散させてくれます。

今、温暖化対策として注目されている打ち水。せっかくなので、お風呂の残り水やエアコンの排水など、使う水もエコロジーにこだわりたいですね。

2005年07月

vol.08 (2005/7月)

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大工さんの仕事にふれてみよう!!

みなさんは、大工さんの仕事がどのようなものか、ご存知ですか?大工は、木の家づくりでもっとも重要な役割を果たしている職人です。

例えば、家を支える柱や梁などの構造材。大工は、設計図に描かれた太さ、長さで木を組み立てます。そのため、寸法に合わせて墨で印をつけ、適当な大きさに木を「刻む」作業をします。ところが、木は1本1本に個性があり、節や曲がりなどの癖があります。それを、ノミやカンナで微調整するのです。

こうやって家の「フレーム」ができていくわけですが、その他にも床を張ったり、断熱材を入れたり、収納や、時にはキッチンを手づくりしたり…。住宅の「木」にまつわる部分のほとんどに、大工が関わっているのです。

なんでも情報局

お風呂のカビ撃退法!

じめじめした梅雨は、気を抜くと家のあちらこちらにカビが生えてしまい、何かと憂鬱です。特に、お風呂や台所などの水廻りは、こまめに掃除して、カビを防ぎましょう。カビは、ある一定の温度、湿度の条件が満たされることで繁殖します。湿度が80%以上の時は要注意。お風呂からあがった後は、必ず換気扇を回し(または窓を開けるなどして)、風を通すようにしましょう。

カビは石けんかす、人間の垢などの養分が大好きです。最後の人はお風呂を出る前に、シャワーや浴槽の水を壁や床にかけるようにしましょう。カビは一度生えてしまうと、その菌糸が壁やゴムパッキンにからみつき、何度も繁殖を繰り返します。そうなる前に、こまめに予防!!

カビに代表される黒ずみは、塩素系の漂白剤を使って処理するのが一般的ですが、重曹を使ったナチュラルクリーニングもおすすめ。重曹と液体石けん、酢を混ぜ合わせてホイップしたクリームをつくり、それを半日、汚れの上に塗っておくだけ。お風呂に入る時にごしごしこすれば、びっくりするほどキレイになりますよ。